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経験なしでもビジネス動画を作成できる「Google Vids」の一般提供が開始
「Gemini」アドオンなしでも「Google Workspace」の一部エディションで利用可能
2024年11月8日 14:46
米Googleは11月7日(現地時間)、AI搭載の新しい業務向け動画作成アプリ「Google Vids」の一般提供開始を発表した。カスタマーサービスや教育・人材育成、プロジェクト運営、マーケティングなどのチームが、動画を通じてより魅力的なストーリーを職場で伝えることができるように設計されているという。
「Google Vids」には同社の生成AI「Gemini」が用いられており、「Google ドライブ」のドキュメントやプロンプトをもとに、叩き台となるストーリーボードを簡単に生成できる。動画のスタイルを選択すれば、「Gemini」がストックメディアやテキスト、シーンごとのスクリプト、さらには背景音楽トラックを含むシーンを提案し、それらを組み合わせて動画のドラフトを作成する。
また、さまざまな用途ごとに用意されたテンプレートをもとに、新しい動画を起こすことも可能。そこからアニメーションやトランジション、写真効果で動きを加えたり、「Vids」で提供されているロイヤリティフリーのストックコンテンツや、自分の「Google ドライブ」「Google フォト」から直接メディアをもってきて、動画をカスタマイズすることもできる。ナレーションや字幕の付いた動画も、「Gemini」がユーザーに代わり作ってくれる(Help me create)。
ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど、他の生産性向上ツールと同様、シンプルで使いやすいインターフェースが備わっており、Webブラウザーからリアルタイムで共同作業を行い、プロジェクトを安全に共有できるのも魅力だ。
「Google Vids」はこれまで、「Gemini」のライセンスを持つ「Google Workspace」ユーザーのみが利用できたが、今回の発表により、一部の「Workspace」サブスクリプションプランにも拡大される。
- Google Workspace Business Standard and Plus
- Google Workspace Enterprise Standard and Plus
- Google Workspace Essentials, Enterprise Essentials and Enterprise Essentials Plus
- Google Workspace Education Plus
- Gemini Business、Enterprise、Education*、Education Premiumのアドオンのユーザー
即時リリースおよび計画的リリースのドメインで11月7日から展開が開始されており、機能が利用できるようになるまで15日以上かかる場合がある。
なお、「Google Vids」の「Help me create」やAIナレーションなどのAI機能をフルに利用できるのは2025年12月31日まで。2026年以降はこれらのAI機能に利用制限が課されることがあるが、変更が適用される前に通知されるとのこと。
また、今のところ「Vids」の作成と編集はデスクトップでのみ。表示はモバイルでも行える。縦型動画も、まだサポートされていない。