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Android操作アプリ「scrcpy」v3.2、マイクの生音や通話のみの音声キャプチャーに対応

取得するオーディオをきめ細かく取捨選択できるように

「scrcpy」v3.2

 Android端末をPCへミラーリングするツール「scrcpy」が3月30日(日本時間)、v3.2へとアップデートされた。本リリースの目玉は、オーディオソースの拡充だ。

 従来の「scrcpy」では、以下の3つのオーディオソースがサポートされていた。

  • output(デフォルト):Androidデバイスのオーディオ出力をまるごと転送し、デバイス側での再生を無効にする
  • playback:オーディオ再生をキャプチャーする(かならずしもオーディオ全体が転送されるわけではない)
  • mic:マイクをキャプチャーする

 v3.2では以下のオーディオソースが追加で利用可能となり、オーディオをきめ細かく取捨選択できるようになる。

  • mic-unprocessed:マイクの未処理音声(生音)をキャプチャー
  • mic-camcorder:ビデオ録画用に調整されたマイクを、カメラがある場合はカメラと同じ向きでキャプチャー
  • mic-voice-recognition:音声認識用に調整されたマイクをキャプチャー
  • mic-voice-communication:音声通信用に調整されたマイクをキャプチャー。利用可能な場合、エコーキャンセルや自動ゲインコントロールなどを利用する
  • voice-call:音声通話をキャプチャー
  • voice-call-uplink:音声通話のアップリンクのみをキャプチャー
  • voice-call-downlink:音声通話のダウンリンクのみをキャプチャー
  • voice-performance: ライブパフォーマンス(カラオケ)用に処理される音声をキャプチャー。マイクとデバイスの再生の両方を含む

 音声通話をファイルに録音した場合、再生時にオーディオとビデオの同期が崩れることがある点には注意したい。

 そのほかにも、「Android 15」で自動回転が壊れていた問題と、「Android 16」で音声キャプチャーが壊れていた問題が解決された。また、互換性確保のため古いLinuxディストリビューションとmacOS向けに静的バイナリがビルドされるようになった。

 「scrcpy」は、USB/Wi-Fi接続されたAndroid端末の画面をPCで表示(ミラーリング)・操作できるようにするコマンドラインツール。名前(screen copy)の通り、リリース当初はAndroid端末の画面をミラーリングするためのツールだったが、遠隔操作や録画、配信などにも対応する。

 対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「Apache License 2.0」。現在、「GitHub」のプロジェクトページや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「scrcpy」
【著作権者】
Genymobile
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.2(25/03/30)