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XLSX形式での保存に対応した「KINGSOFT Office 2013 Standard」が公開

「Kingsoft Writer」にはフォントの埋め込み機能や行番号を表示する機能が追加

「KINGSOFT Office 2013 Standard」v9.1.0.4057
「Kingsoft Spreadsheets」がXLSX形式での保存に対応

 キングソフト(株)は25日、「Microsoft Office」と高い互換性をもつ低価格な統合オフィス環境“KINGSOFT Office”シリーズの最新版「KINGSOFT Office 2013 Standard」を公開した。最新版の主な変更点は、表計算ソフト「Kingsoft Spreadsheets」で「Microsoft Excel」2007以降で使われるXLSX形式での保存に対応したこと。

 これまでも、XLSX形式の文書ファイルを開くことはできたが、今回新たに保存にも対応した。なお、本バージョンでもワープロソフト「Kingsoft Writer」とプレゼンテーションソフト「Kingsoft Presentation」はDOCX/PPTX形式での保存に対応していない。また、「Kingsoft Spreadsheets」では扱える最大の行・列数が拡張され、1,048,576行・16,384列まで扱えるようになっている。

 全体の変更点としては、ファイルの保存後にアンドゥ機能でファイルを保存前の状態まで戻せるようになったほか、ツールバーなどを非表示にして文書の表示部を最大限に確保した“全画面表示”が可能になった。また、フォント選択プルダウンリストに“最近使用したフォント”を表示できるようになっている。

“全画面表示”
“最近使用したフォント”
切り替えられるユーザーインターフェイスの種類が増加

 さらに、切り替えられるユーザーインターフェイスの種類に、従来のメニュー形式の“クラシック”とリボン形式の“2012”に加え、フラットデザインでリボン形式の“2013UI 青”“2013UI 黒”が追加された。

 「Kingsoft Writer」では、フォントの埋め込み機能や行番号を表示する機能が追加された。また、脚注・文末脚注を付加した際に脚注などの前へ区切り線を表示する機能も追加されている。

フォントの埋め込み機能
行番号を表示する機能

 「Kingsoft Presentation」では、任意の位置へコメントを挿入する機能が追加されたほか、新規フォルダを作成してファイルを保存したり、ファイルをZIP形式で圧縮して保存する機能が追加された。

任意の位置へコメントを挿入する機能
新規フォルダを作成してファイルを保存したり、ファイルをZIP形式で圧縮して保存する機能

 そのほかVBA対応版では、本ソフト独自の“オブジェクトモデル”を「Microsoft Office」の“Office オブジェクト モデル”とほぼ同形式に改修することで、これまで実行できなかった一部のマクロを実行できるようになった。

 本ソフトは、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8に対応する4,980円(税込み)などのシェアウェアで、試用期間は30日。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。なお、本ソフトには「Yahoo!ツールバー」が同梱されており、本ソフトのインストール時に導入の可否を選択できる。

ソフトウェア情報

「KINGSOFT Office 2013 Standard」
【著作権者】
キングソフト(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8(64bit版を含む)
【ソフト種別】
シェアウェア 4,980円(税込み)
【バージョン】
9.1.0.4057(13/06/25)

(長谷川 正太郎)