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Microsoft、「Visual Studio 2013」「.NET Framework 4.5.1」を正式公開

「Team Foundation Server」や無償版「Visual Studio Express」もラインナップ

「Microsoft Visual Studio Professional 2013」

 米Microsoft Corporationは17日(現地時間)、統合開発環境「Microsoft Visual Studio」の最新版「Microsoft Visual Studio 2013」を正式公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。「.NET Framework」の最新版「.NET Framework 4.5.1」も正式公開されている。

「.NET Framework 4.5.1」や“C++11”によるアプリケーション開発をサポート

 「Microsoft Visual Studio 2013」は、「.NET Framework 4.5.1」や“C++11”によるアプリケーション開発をサポート。また、“開発(Development)”フェーズと“運用(Operations)”フェーズの循環を意識した“DevOps”関連の機能が充実しており、ソースコードのバージョン管理や作業項目のトラッキング、ビルドなどを行うALM(アプリケーションライフサイクル管理)ツール「Team Foundation Server」や、運用面を担当する「Microsoft System Center」などと連携することで、最新の機能をすばやく、継続的にユーザーへ届けることが可能。「Visual Studio」の開発そのものにも、こうした手法が取り入れられているとのことで、今後も比較的スピーディーなアップデートが期待できる。

 もちろん、アプリケーションの開発に関わる機能も拡充されている。「Visual Studio 2013」ではWindows 8.1対応のストアアプリ、デスクトップアプリ、Windows Phoneアプリ、ASP.NETベースのWebアプリケーションなどが開発可能で、当該コード部分に関連する参照・テスト・タスクなどをその場でプレビューできる“CodeLens”を筆頭とするコードエディターの改善、パフォーマンス分析機能の強化なども盛り込まれている。

 なお、製品版のラインナップは以下の通り。

  • 「Microsoft Visual Studio Ultimate 2013」
  • 「Microsoft Visual Studio Premium 2013」
  • 「Microsoft Visual Studio Professional 2013」
  • 「Microsoft Visual Studio Test Professional 2013」
  • 「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server 2013」

 価格は「Visual Studio 2012」と同額となる見込みで、「Visual Studio 2012」ユーザーに対してはアップグレード特別割引も提供される予定。

 また、学生やビギナーを対象に無償提供されている入門版の「Visual Studio Express」も、引き続き提供される。ラインナップは以下の通り。

「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Web」(Webアプリケーションの開発)
「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop」(デスクトップアプリの開発)
「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows」(Windows ストアアプリの開発)
「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server Express 2013」(5人までのコラボレーションをサポートするALMツール)
  • 「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Web」(Webアプリケーションの開発)
  • 「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop」(デスクトップアプリの開発)
  • 「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows」(Windows ストアアプリの開発)
  • 「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server Express 2013」(5人までのコラボレーションをサポートするALMツール)

 基本的にWindows 7 SP1以降で動作するが、「for Windows」はWindows 8.1でしか動作しない。また、Windows Phoneアプリの開発をサポートする「for Windows Phone」が提供されておらず、無償での利用は「Visual Studio Express 2012 for Windows Phone」(Windows 8に対応)となるので注意。

 この無償版「Visual Studio Express 2013」でも、“Microsoft アカウント”による設定の同期や、ソースコードがプレビューできる“マップ”モードのスクロールバー、強化された“XAML”エディターといった「Visual Studio 2013」の新機能の一部が利用できる。

“Microsoft アカウント”による設定の同期
ソースコードがプレビューできる“マップ”モードのスクロールバー。スクロールバーの右クリックメニューから有効化できる

ソフトウェア情報

「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Web」「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows Desktop」ともに
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
12.0.21005.1(13/10/17)
「Microsoft Visual Studio Express 2013 for Windows」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 8.1(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
12.0.21005.1(13/10/17)
「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server Express 2013」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012/8.1/Server 2012 R2/Small Business Server 2011(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
12.0.21005.1(13/10/17)

(柳 英俊)