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Mozilla、「Firefox 27」を正式公開

“Social API”の改善と“TLS 1.2”“SPDY/3.1”のサポート

「Firefox」v27.0

 Mozillaは4日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 27」を正式公開した。64bit版を含むWindows XP/Server 2003/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

 「Firefox 27」では、さまざまなソーシャルサービスをブラウザーへ統合する“Social API”に改良が加えられた。これまでは選択されたサービスが1つだけ動作する仕組みだったが、本バージョンでは一度に複数のサービスが動作するようになった結果、ブラウザーに統合済みのさまざまなサービスから同時に新着通知やチャットを受信できるようになっている。

 さらに、データを暗号化して送受信するプロトコル“TLS”の最新版“TLS 1.2”が初期状態で有効化されたほか、セッションを複数束ねて送受信を効率化・高速化するプロトコル“SPDY”の最新版“SPDY/3.1”が新たにサポートされた。そのほかにも、開発者向けの新機能や機能改善も数多く盛り込まれている。

 なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は13件で、脆弱性の深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が4件、3番目に高い“中”が4件、もっとも低い“低”が1件となっている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8(64bit版を含む)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
27.0(14/02/04)

(柳 英俊)