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Webサイトからのプッシュ通知を受け取れるようになった「Firefox 44」が正式版に
ロスレス圧縮アルゴリズム“brotli”がHTTPS通信でサポート。脆弱性の修正も
(2016/1/27 14:17)
Mozillaは26日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版となるv44.0を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
「Firefox 44」の目玉は、Webサイトからのプッシュ通知を受け取れるようになったこと。サイトが「Firefox」のタブで開かれていなくても、新着情報をデスクトップでチェックできるようになる。なお、プッシュ通知はコントロールセンターから無効化することが可能。[オプション]画面の[コンテンツ]タブ(about:preferences#content)でも、プッシュ通知機能そのものを無効化したり、通知を許可するサイトの整理することができる。
そのほかにも、証明書エラーや信頼できない接続である場合に表示される警告ページが改善。高い圧縮率を誇るロスレス圧縮アルゴリズム“brotli”がHTTPS通信でサポートされた。開発者向けの機能も拡充されており、CSSアニメーションをテスト・編集するためのツール、レイアウトとスタイルを視覚的に調査するツール、ヒープの使用状況を調査できるメモリツール、JSONリーダー機能などが新たに追加された。
さらに、Linux環境ではH.264デコーダーが利用できるようになった。MP4/H.264がサポートされていないシステムでは、代わりにWebM/VP9がサポートされる。また、Windows XP/Vistaで動画再生時にスクリーンセーバーを無効化できない不具合が修正された。なお、Windows 8/8.1ではスクリーンキーボードが利用できなくなっているが、これは一時的な措置だという。
一方、本バージョンでは12件の脆弱性が修正されているので注意。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が2件、3番目に高い“中”が6件、最低の“低”が1件となっている。
また、本バージョンではデジタル署名のないアドオンを許可するオプションが削除される予定だったが、この措置は「Firefox 46」まで延期される。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8/10および64bit版の7以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 44.0(16/01/26)