「RPGツクールMV」、ゲーム内ガチャを手軽に実装可能なv1.1が公開

「RPGツクールMV」v1.1.0

　（株）KADOKAWAは3日、定番RPG制作ソフト“RPGツクール”シリーズの最新作「RPGツクールMV」をv1.1.0へ更新するアップデータの配布を開始した。現在、同社のWebサイトからダウンロードできるほか、30日間試用可能な体験版もv1.1.0へと更新されている。

　「RPGツクール」は、フィールドや町、ダンジョンなどの“マップ”を作成、そこに会話や戦闘などの“イベント”を配置することで簡単にRPGを制作できるソフト。

不必要なファイルを除外することで配布しやすくなる

　最新版では、ゲームの容量を節約するための機能や素材の追加が行われている。作成したゲームをデプロイメントする際に“未使用ファイルを含まない”オプションを選択すると、公開に不要なファイルを除外してゲームが出力されるようになった。また、標準のデータよりもファイル容量が抑えられた音楽・画像データが追加して用意された。

　また、キャラクター生成ツールのパーツが132種類追加された。なお、アップデートを行うとキャラクター生成用のデータが上書きされるため、独自のカスタマイズを行っている場合にはキャラクター生成データのバックアップを行う必要があるとのこと。

　さらに、ゲーム内でスロットマシーンやガチャを実装するためのプラグインが追加された。いずれも参考用のサンプルプロジェクトが同梱されている。

スロットやガチャがプラグインで手軽に実現可能となった（同社のWebサイトより引用）

　そのほか、プロジェクトに含まれる素材を管理するための“素材管理”ツールや、ユーザーインターフェイスをタッチ操作に適したものへ変更し、スマホやタブレットでのゲーム操作を快適にするためのプラグインが追加されるなど、多数の機能追加が行われている。

　また、予告されていた各種作品とコラボレーションした素材の配布も開始されている。“ニンジャスレイヤー　フロムアニメイシヨン”“クトゥルフ神話TRPG”“ダンガンロンパ”“剣と魔法と学園モノ。刻の学園”といった作品の素材を機能紹介ページからダウンロード可能。

　本ソフトの希望小売価格は12,800円（税別）。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応するほか、“Steam”ではMac版の配信も行われている。