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「RPG Maker Unite」はVRM形式の3Dキャラモデルから2Dアニメーションを出力可能

公式外部ツール「3Dキャラクターコンバーター」を紹介。ソフト購入者には無料配布を予定

「RPG Maker Unite」はVRM形式を採用

 KADOKAWAグループの(株)Gotcha Gotcha Gamesは7月29日、PC・ゲーム機向けRPGゲーム制作ソフト「RPGツクール(RPG Maker)」シリーズの最新作「RPG Maker Unite」について、公式ツール「3Dキャラクターコンバーター」などを紹介する最新情報の第6弾を公開した。

 「3Dキャラクターコンバーター」は、キャラクターの歩行アニメーションや戦闘アニメーションを簡単に作成できる便利ツール。本作ではキャラクターデータ仕様が大きく変更されたため、過去作のようなキャラクタージェネレーターは標準搭載されていない。

 その代わりに「Unity」との親和性を考慮し、同ゲームエンジンで利用実績のあるVRM形式を採用。デフォルトキャラクターのアニメーションはVRMから2Dアニメーションに変換される。「3Dキャラクターコンバーター」はそのコンバージョン作業を簡略化するためのツールだ。

「3Dキャラクターコンバーター」

 VRMモデルは昨今のVRゲームやVTuberの台頭により、秀逸なモデルが多数存在している。インターネット上に存在するVRM素材や、自分で作成したカスタムVRMキャラクターがゲームの中で冒険しているところを「3Dキャラクターコンバーター」を通して実現可能となる。

キャラモデルをインポートしてアニメーションファイルへ出力可能。最大フレーム数に合わせて好きなフレーム画像を選ぶだけでよい

 「3Dキャラクターコンバーター」は、「RPG Maker Unite」の外部ツールに当たるため単独での別販売となるが、「RPG Maker Unite」の購入者であれば、無料ダウンロード可能となる予定だ。また同ツールは48×48、64×64、128×128、256×256ピクセルなどの解像度にも対応しており、過去の「RPGツクール」シリーズもしくは他の用途への転用が認められている。

「RPG Maker Unite」のデフォルト素材に合わせた仕様のほか、ほかの解像度にも出力可能

 なお、「RPG Maker Unite」のSteamストアページでは開発日記第5回を公開。今回は最新情報第5弾で紹介された新機能「一枚絵マップ」と「大型パーツ」をメインに深堀りする。より作りやすくなったマップ制作について興味がある読者は目を通しておくとよいだろう。

 「RPG Maker Unite」は、ノンコーディングでRPGを制作できるツール。豊富なデジタルアセットから誰でも簡単にRPG制作を始められる。最新作ではシリーズで初めて、2D/3Dゲームエンジン「Unity」上で動作するようになり、「Unity」のモバイルアプリへのネイティブ出力に対応する。リリースは2022年を予定。