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「RPGツクール」シリーズ最新作「RPG Maker Unite」が発売延期

2023年春頃に。Steam版とUnity Asset Store版の同時発売も断念

「RPG Maker Unite」の発売延期が決定

 KADOKAWAグループの(株)Gotcha Gotcha Gamesは11月30日、同社が開発中のPC・ゲーム機向けRPGゲーム制作ソフト「RPGツクール(RPG Maker)」シリーズの最新作「RPG Maker Unite」について、当初予定していた2022年内の発売を2023年春頃に延期すると発表した。今回の発売延期について、同社は「ゲーム制作をより快適なものとして提供できるようにするため」と説明している。

 「RPG Maker Unite」は、これまでの「RPGツクール」シリーズのゲーム制作体験をUnityエディター上で実現しようという思いで開発が進行中。ノーコードのゲーム制作体験をUnityエディター上で提供するためには、さらなる効率化が必要と考え、既存機能の強化(アニメーションや一枚絵マップの強化)や新機能の追加(アウトラインエディター、スイッチライン、オートガイドなど)が行なわれている。

 しかし、これらの開発過程においては、Unityエディターとの機能面での連携を図る必要も出てきており、その完成度を高めるために時間を要しているという。そのため、開発計画に変更が生じ、今回の発売時期を変更する判断に至ったとしている。

 また今回の発表に合わせて、「RPG Maker Unite」は、米Unity Technologiesが運営する「Unity Asset Store」で先行販売されることが決定。当初は、Unity Asset StoreとSteamでの同時発売を目指して開発が進められてきたが、Unityエディター上で動作することによるスムーズなゲーム制作体験を考慮した結果、Unity Asset Store版の先行販売が決まったとのこと。

 一方のSteam版に関しては、インストール方法など、Steam環境に適した改修を行なった上での発売を予定。なお、「RPG Maker Unite」の発売日程の詳細は確定次第、改めて公開される予定となっている。

「RPG Maker Unite」のロゴ