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国産の無料リモートデスクトップ「Brynhildr 3.1.5」、ファイル送信などを改善

13年来原因不明だったキー入力に関連する不具合も解消

「Brynhildr」v3.1.5

 高速リモートデスクトップソフト「Brynhildr」の最新版v3.1.5が、6月9日に公開された。不具合の修正が中心だが、いくつかの新機能も含まれている。

 「Brynhildr」(ブリュンヒルデ)は、他のWindowsデバイスを手元のPCで閲覧・遠隔操作するためのツール。画面や音声の転送以外にも暗号化通信、パスワード認証、マルチモニター機能、クリップボード共有機能(テキストのみ)、ファイル転送などを備える。「Brynhildr 3」(「Brynhildr Free」とも)からはクライアントとしてWebブラウザーを利用する機能が追加され、モダンブラウザーさえあれば非Windows環境からもアクセスできるようになった。

 本バージョンでは、「Actual Scale」機能を拡張。従来はクライアントでのウィンドウの位置に応じてサーバーの画面を部分的にキャプチャーする機能だったが、[Shift]キーを押しながらウィンドウを移動することでサーバーのキャプチャー位置をロックする機能が追加された。

 また、サーバーモードのタスクトレイメニューに[Send File]コマンドが追加された。特定の環境でサーバーモードのダイアログにファイルをドラッグ&ドロップできない現象が確認されたので、その回避策としてメニューからファイルを選択できるようにしたとのこと。

 そのほかにも、以下の改善が行われた。

  • 13年来原因不明だったキー入力に関連する不具合を修正
  • ルートフォルダーでの起動を許可しないように。権限の問題で正常に起動できないため
  • クリップボードの変更判定の修正

 「Brynhildr 3」はWindows 10/11に対応しており、現在公式サイト「vritra.remotedesktop.jp」や窓の杜ライブラリからダウンロード可能。利用は無償だが、1日に1回広告が表示される。

ソフトウェア情報

「Brynhildr」
【著作権者】
(株)ランスロット
【対応OS】
Windows 10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(広告付き)
【バージョン】
3.1.5(25/06/09)