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“あとで読む”の先駆け「Pocket」がまもなく7月8日にサービス終了
10月8日までエクスポート専用に、保存データの確認を
2025年7月7日 12:23
Mozillaは、“あとで読む”サービス「Pocket」を7月8日に廃止する。同日以降、ユーザーデータが自動削除される10月8日までは保存したデータのエクスポートのみ可能となる。
「Pocket」(旧称:Read It Later)は、閲覧中のWebコンテンツを“あとで読む”ためにストックしておけるサービス。2007年8月の提供開始後、さまざまなサービスと連携し、簡単にコンテンツをクリップすることができたほか、Webブラウザー「Firefox」にも統合されていた。AndroidやiOS向けのモバイルアプリも展開され、1,000万人以上の利用ユーザーを獲得していたが、2025年7月8日に約20年の歴史に幕を下ろすことになる。
サービス終了の理由については、Webの使われ方が変化していることから、今後はいまのブラウジング習慣やオンラインのニーズにより一致したプロジェクトにリソースを投入するため、としている。
「Pocket」のダウンロードやプレミアムサブスクリプションの新規購入は、すでに5月22日よりできなくなっている。サブスクリプションを購入している場合は自動的にキャンセルされ、年間契約者には7月8日より払い戻しが行なわれるとのこと。
「Pocket」にデータがある場合、リスト、アーカイブ、お気に入り、メモ、ハイライトを含む保存された記事は、10月8日までいつでもエクスポート可能。しかし、それ以降は削除され、永久にアクセスできなくなるので注意したい。API経由でのデータの読み取り・書き込みも、その日以降できなくなる。