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「Python in Excel」がさらに便利に、初期化コードを編集してニーズにあわせられる
Windows版「Excel」バージョン 2509よりロールアウト
2025年10月21日 12:47
米Microsoftは10月3日(現地時間)、「Python in Excel」の改善を発表した。Windows版の「Excel」バージョン 2509(ビルド 19230.20002)以降にロールアウトされる。
「Python in Excel」は、スクリプト言語「Python」を「Excel」で利用できるようにする機能(「PY」関数)。2024年9月から一般提供されており、数値計算や統計分析、機械学習の豊富な「Python」ライブラリを「Excel」で活用できる。
しかし、同じ「Python in Excel」と言っても、「pandas.DataFrame」を利用する場合と「NumPy」配列で作業する場合では必要なカスタム関数やライブラリは異なる。また、データサイエンティストやアナリスト、開発者といった立場に応じて、独自にインポート文や構成ロジック(エラーの無視など)を毎回組み込みたいというニーズもあるだろう。
そこで、「Python in Excel」に既定の初期化コードを編集する機能が追加された。具体的には、以下の4つのことが行える。
- 編集:組み込みのコードエディターで既定の初期化コードを変更。構文の色分け、行番号、エラー出力なども行われる
- 保存:変更を保存し、「Python」ランタイムを自動的に再起動して適用
- リセット:ワンクリックでカスタム前の初期状態のコードに戻せる
- 元に戻す/やり直し:ウィンドウが開いている間であれば、アンドゥ・リドゥも可能
カスタム初期化コードはブックとともに保存される。初期化コードにエラーがある場合は、セルに「#PYTHON!」というエラーメッセージが表示され、エラーアイコンのメニューから初期化コードの修正が行える。