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Excelアドイン「Visio Data Visualizer」が廃止へ、2026年3月2日までにデータ保存を

フローチャートや組織図といった「Visio」ダイアグラムを「Excel」で作成

「Microsoft Excel」向けのアドイン「Visio Data Visualizer」

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、「Microsoft Excel」向けのアドイン「Visio Data Visualizer」を廃止すると発表した。関連テンプレートとともに「Excel」アドインストアからすでに削除されており、新規の利用はできない。

 「Visio Data Visualizer」は、「Visio」のようなフローチャートや組織図といったダイアグラムを「Excel」で作成できるようにするアドイン。デスクトップ(Windows/Mac)とWebに対応しており、「Microsoft 365」の職場または学校のアカウントがあれば「Visio」ライセンスがなしでも利用が可能(個人アカウントでも一部機能を試用できる)。印刷や他のユーザーとの共有にはWeb版「Visio」が利用できるため、追加費用は不要だ。

「Visio」のようなフローチャートや組織図といったダイアグラムを「Excel」で作成できる

 作成したダイアグラムは「Visio」でも編集できるが、高度な編集を行うには有償サブスクリプションへの加入が必要となる。

 「Visio Data Visualizer」アドインの廃止は、以下のスケジュールで実施される。

  • 2025年12月8日:「Microsoft AppSource」および「Excel」のリボンから正式に削除。それまではサポートが継続される
  • 2026年3月2日:アドインのサービスが完全に停止。既存の図も読み込めなくなる。

 つまり、2026年3月2日までに手元に保存しておかないと、データが失われてしまう可能性がある。それまでにデータ保存を完了させたい。

 「Microsoft 365」契約者であれば、「Visio Data Visualizer」でデータを表示し、[…]メニューにある[Web で開く](Open in web)コマンドを実行すれば、図をWeb版「Visio」に保存できる。

Web版「Visio」で開く

 そうでないユーザーの場合は、「Visio Data Visualizer」右端のドロップダウンメニューから[保存した画像として表示](Show as Saved Image)コマンドで図を画像へ変換してローカルストレージへ保存すればよい。

図を画像へ変換してローカルストレージへ保存