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「Google ドライブ」で共有ダイアログから直接フォルダー・ファイル共有の有効期限を設定可能に

共同編集者のアクセス・閲覧権限を指定した日時に自動削除できる

「Google ドライブ」の共有設定が仕様変更

 米Googleは11月5日(現地時間)、「Google ドライブ」の共有設定の仕様変更をした。これまで共有ドライブ内の共有者への権限削除は手作業で行う必要があったが、有効期限を設定することで自動的に取り消せるようになる。

共有ドライブでファイルを共有するときに有効期限を設定する

 この設定は共有ドライブ内のファイルやフォルダーの共有ダイアログから設定できる。ファイルに有効期限を設定した場合は指定した日がくると自動的に相手のアクセス権が失われる。フォルダーの場合は「閲覧者」の権限に対してのみ有効期限が設定でき、閲覧のみのアクセスを自動で停止可能。

共有ドライブ内のフォルダーを共有する場合は、「閲覧者」権限のユーザーに有効期限を追加可能

 個人のマイドライブでの有効期限の動作も変更される。親フォルダー内のファイルへの一時的な編集者権限を付与していた場合、これまではその有効期限が切れると付与されたユーザーはファイルへの全てのアクセス権を失っていた。今回の変更では、編集者権限が切れた場合、アクセス権が完全になくなるのではなく、そのファイルが含まれるフォルダーの権限に戻るようになる。

編集者アクセスの有効期限が切れ、閲覧者アクセスに戻る例

 この機能は即時リリースドメインが11月4日から、計画的リリースドメインが11月13日から展開開始され、機能が利用可能になるまで最大15日かかる可能性がある。また、共有の有効期限の設定ができるのはWeb版とAndroid版のみとなっており、iOS版ではマイドライブや共有ドライブでは有効期限の設定ができない。

 対象となる「Google Workspace」のエディションは以下の通り。加えて、Gemini BusinessとGemini Enterpriseアドオンに加入しているユーザーも利用できる。

  • Business Starter
  • Business Standard
  • Business Plus
  • Enterprise Starter
  • Enterprise Standard
  • Enterprise Plus
  • Enterprise Essentials
  • Enterprise Essentials Plus
  • Education Standard
  • Education Plus
  • Nonprofits
  • Frontline Starter
  • Frontline Standard
  • Frontline Plus
  • Google One AI Premium
  • Google AI Pro
  • Google AI Ultra