ニュース

「Slack」で「@Claude これやっといて!」 ~Anthropic、「Claude Tag」を発表

新しいチームコラボレーション機能、「Enterprise」「Team」にベータ提供

「Slack」で「@Claude」をタグ付けしてタスクを任せられる「Claude Tag」

 米Anthropicは6月23日(現地時間)、「Claude Tag」を発表した。チームで「Claude」と協働するための新機能で、まずは「Enterprise」「Team」プランの顧客向けに同日よりベータ提供される。

 「Claude Tag」は、チャットツールに「Claude」を招待し、チームの一員として参加させる仕組み。初期リリースでは「Slack」がサポートされており、チャットに流れるタスクにチームメンバーがメンションで「Claude」をタグ付け(@Claude)するだけで、そのタスクを「Claude」に任せることができる。

チャットに流れるタスクにチームメンバーがメンションで「Claude」をタグ付け(@Claude)するだけで、そのタスクを「Claude」に任せることができる

 従来の「Claude Code」は個人で利用するのが基本だったが、「Claude Tag」ならばチームで利用できるようになるわけだ。

 「Claude Tag」の魅力は、多岐にわたる。「Claude」に仕事をゆだねている間、チームメンバーは自分の作業に集中できるのはもちろん、「Claude」がチャンネルを行き交うやりとりを文脈(コンテキスト)として把握・記憶できるので、少ない説明でも適切に動作する。また、問題を先回りして知らせたり、今後のタスクの計画などにも参画させられるのが魅力だ。

  • マルチプレイヤー:1つのチャンネルにつき1つの「Claude」が全員とやり取りする。誰もが作業状況を確認でき、前の人の続きから引き継げる
  • 学習する:チャンネルを追いながら文脈を蓄積するため、毎回ゼロから説明する必要がない。許可すれば、ほかのチャンネルやデータソースからも自動で学習する(プライベートチャンネルの内容は持ち出さない)
  • 自発的に動く:「アンビエント」動作を有効にすると、知っておくべき関連情報をプロアクティブに(先回りして)知らせたり、止まったままのスレッドやタスクをフォローアップしたりする
  • 非同期で働く:タスクを与えれば、ユーザーは別の優先事項に集中できる。自分でタスクをスケジュールし、数時間~数日かけてプロジェクトを自律的に進めることも可能
  • ダイレクトメッセージへの対応:個人用ツールやコネクターを使ったプライベートなやり取りも可能。チームに知らせるほどでもない質問や、長期休暇からの復帰後、現在の業務進行へすばやくキャッチアップしたい場合に役立つ

 実際、同社の製品チームのコードの65%は、社内版「Claude Tag」によって生成されているとのこと。コード生成のようなエンジニアリング業務にとどまらず、製品指標やデータの調査、サポートチケットの処理、やっかいなバグの原因究明などにも活用が広がっているという。

 また、「Claude Tag」は組織での利用を想定して設計されており、エンタープライズレベルのセキュリティ・コンプライアンス機能も備える。「Claude」が参加できるチャネル、利用できるツールやデータはシステム管理者が細かく制御することが可能。トークン消費の上限(組織単位・チャンネル単位)を設定したり、誰が何を依頼し「@Claude」が何をしたかのログも確認できる。