NEWS(10/01/22 09:42)
テーマ機能“ペルソナ”を統合、動作速度にも磨きをかけた「Firefox 3.6」正式版
“ガンブラー”の感染予防にも有効なプラグインのバージョンチェック機能も搭載
Mozillaは22日、オープンソースで開発されているWebブラウザー「Firefox」の最新版v3.6を正式公開した。
「Firefox」v3.6は、HTMLレンダリングエンジンに“Gecko 1.9.2”を採用。JavaScriptの実行速度にも磨きがかけられており、前バージョンのv3.5に比べ20%以上高速化されているという。
ユーザーインターフェイスの面では大きな変更は加えられていないが、これまで拡張機能として提供されてきた軽量テーマ機能“Personas(ペルソナ)”が統合されている。“Personas”は従来のテーマ機能と異なり、テーマを適用する際に「Firefox」の再起動が不要。また、ギャラリーページで“Personas”対応のテーマを選択するだけで、手軽に画面デザインを“着せ替え”られるなど、利便性が大幅に向上した。
さらにセキュリティ面では、プラグインチェックツールを搭載。本ツールは、安全性や安定性に問題を抱えたプラグインを検出すると警告を表示するというもの。近年のセキュリティ被害では脆弱性のある古いバージョンのプラグインが標的とされたものが多く、最近猛威を振るっている“Gumblar(ガンブラー)”によるWeb改ざんなどへの対策にも有効であるという。
ほかにも、最新のWeb標準技術への対応も進められている。たとえば、Webページへ動画を埋め込む“video”タグでは、右クリックメニューから全画面表示が可能になったほか、再生前に表示しておく画像を指定できる“poster”属性へ新たに対応した。
また、サーバーからフォントを取得して表示に利用できる“ダウンロードフォント”技術では、v3.5で対応したOpenType形式とTrueType形式に加え、新たにWOFF(Web Open Font Format)へ対応した。WOFFはWebで利用することを前提に設計されており、既存のフォントファイルよりも、著作権情報の管理やファイルサイズの小ささなどの点で優れている。
本ソフトはWindows 2000/XP/Server 2003/Vistaなどに対応するほか、本バージョンからはWindows 7へも正式に対応した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.6(10/01/22)