NEWS(10/03/15 15:16)
ユーザー参加型の日本語入力システム「Social IME」がオープンソース化
“Google Code”でソースを公開、誰でも開発に参加できる
フリーの日本語入力システム「Social IME」の作者であるnokuno氏は13日、本ソフトのオープンソース化を発表した。現在、“Google Code”内の本ソフトのページからサーバープログラムのソースコードをダウンロードできる。クライアントソフトのソースコードなども順次追加される予定。
本ソフトの特長は、インターネットを経由してユーザーが単語や正しい変換結果を共有できること。ローカルPC上に変換辞書データをもつ「Microsoft IME」や「ATOK」といった従来のIMEよりも、流行語や芸能人の名前といった新語の変換に強い。
本ソフトは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)による“2007年度第Ⅰ期 未踏ソフトウェア創造事業”に採択されてより3年間開発が進められてきた。しかし、最近作者の都合で開発の時間がとれなくなったことに加え、同じく新語の変換に強みをもつWeb検索エンジン会社による日本語入力ソフト「Google 日本語入力」「Baidu Type」が相次いでリリースされたことを受け、ソースコードの公開に踏み切ったという。
さまざまな開発者が参加する“ソーシャルな”開発によって、本ソフトのさらなる完成度向上や、新しいソフトやサービスの誕生に期待したい。