NEWS(10/03/17 13:08)
Microsoft、次世代Webブラウザー「Internet Explorer 9」のプレビュー版を公開
Web標準への準拠を進めるとともに、マルチコアCPUやGPUを活用して高速化
米Microsoft Corporationは16日(現地時間)、次世代Webブラウザー「Internet Explorer 9」(以下、IE9)のプラットフォームプレビュー版を無償公開した。Windows Vista/7および同64bit版に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
本プレビュー版は、あくまでもIE9の開発にあたりユーザーからのフィードバックを募るためのもの。そのため、アドレスバーをはじめとする基本的なユーザーインターフェイスが省かれており、日常利用するには機能不足が否めないが、IE9の新機能をいち早く体験したいユーザーは試してみてもよいだろう。
IE9では、HTML5やCSS3といった新しいWeb標準技術に対応。Web標準への準拠度を測る指標として知られる“The Acid3 Test”では、IE8を大きく上回る55点を記録した。
また、レンダリングには“DirectX”の技術が利用されており、動きのあるコンテンツを美しくなめらかに表示できる。本プレビュー版では“video”タグによる動画の再生には対応していないが、正式版ではGPUによるハードウェアアクセラレーションを利用した再生が可能になるという。
加えて、“Chakra”と呼ばれる新しいJavaScriptエンジンを搭載した。“Chakra”はスクリプトをバックグラウンドでコンパイルし、複数のCPUコアで並列実行できるように設計されており、近年主流になりつつあるマルチコアCPUをフル活用できる。さらに、XMLで記述されたベクター画像フォーマットである“SVG”にも標準で対応している。
これらの新機能は、同社によって用意されたデモサイト“Internet Explorer 9: Platform Demos”で体験可能。「Firefox」や「Google Chrome」での動作と見比べてみるのもおもしろい。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.9.7.7.45.6019(10/03/16)