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仮想無線LANルーターソフト「Virtual Router」が安定版に、Windows 8をサポート

インターネット接続を無線LANで分配し、複数台で共有できるようにするソフト

「Virtual Router」v1.0

 オープンソースで開発されている仮想無線LANルーターソフト「Virtual Router」の最新版v1.0.0が、10日に公開された。本ソフトはこれまでベータ版として公開されていたが、本バージョンは安定(Stable)版としてリリースされている。

 「Virtual Router」は、Windows 7以降のOSに追加されている“Virtual WiFi”と“SoftAP”という2つの機能を利用して、1つの物理的な無線LANアダプター上に仮想アクセスポイントとルーター機能を同時に構築するソフト。

 簡単に言えば、インターネット接続を無線LANで分配し、複数台で共有できるようにするソフトで、最近スマートフォンで身近になりつつある“テザリング”とほぼ同じ機能を実現するものだと思ってもらえればよい。

 同種のソフトに比べて機能不足は否めないものの、その分シンプルで手軽に使えるのが本ソフトのメリット。SSID(無線LANアクセスポイントの識別子、ネットワーク名)と8文字のパスワードを指定し、共有する接続を選んで[Start Virtual Router]ボタンを押せば、その接続を無線LANで共有できるようになる。

 本バージョンでは、Windows 7/Server 2008 R2に加え、新たにWindows 8がサポートされた。タッチによる操作も考慮されており、ボタンのサイズの見直しなどが行われている。

 「Virtual Router」はWindows 7/2008 R2/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Virtual Router」
【著作権者】
Chris Pietschmann 氏
【対応OS】
Windows 7/2008 R2/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.0(13/02/10)

(柳 英俊)