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電机本舗、SSD劣化の実証実験用“逆デフラグ”ソフト「スペース・デデフラグ」を公開
使っているうちに劣化してデータの読み込み・書き込み速度が遅くなった状態を再現
(2013/3/6 16:00)
(有)電机本舗は1日、SSDを使っているうちに劣化してデータの読み込み・書き込み速度が遅くなった状態を再現する実験用ソフト「スペース・デデフラグ」を公開した。Windows XP/Vista/7/8および64bit版のVista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
同社によると一般的なMLC型SSDでは内部的に512KBのブロック単位でデータにアクセスするのに対し、Windowsは4KBのクラスタ単位でデータにアクセスする。このため、データが多く書き込まれていると最小のブロックでデータが収まりづらくなり、たとえば3クラスタ(12KB)のファイルにアクセスするために3ブロック(1536KB)にアクセスすることになり、速度が大幅に低下してしまうことがあるという。
「スペース・デデフラグ」は、上記のような状態を再現できるソフト。SSDに4KBのダミーファイルをドライブの空き領域がなくなるまで書き込んだあと、指定した容量分のダミーファイルをランダムに削除し、細かい空きクラスタを作成する仕組み。この状態で「CrystalDiskMark」などのディスクベンチマークソフトを使えば、SSDが劣化した場合の影響を調べられるだろう。
なお、本ソフトを使用するとSSDに大きな負荷がかかるため、通常使うドライブでの使用は危険を伴う。実験用途以外には使用しないことを強くおすすめする。
同社による実験では最大で13分の1まで速度が劣化し、発売時期が古いSDDほど劣化の度合いが激しいという結果が得られたとのこと。
ソフトウェア情報
- 「スペース・デデフラグ」
- 【著作権者】
- (有)電机本舗
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/Vista x64/7 x64/8 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- -(13/03/01)