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「NScripter」製ゲームをChrome Apps化する「PNaCL ONScripter」が公開

Windows/Mac/Linux上の「Google Chrome」で実行可能に

 ゲームエンジン「NScripter」製のゲームをChrome Apps化するフレームワーク「PNaCL ONScripter」が6月28日に公開された。バイナリおよびソースが無償で公開されており、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 「NScripter」は高橋直樹氏により開発され、同人・商業を問わず主にノベルゲームで幅広く利用されているゲームエンジン。「NScripter」はWindows向けだが、Studio O.G.A.による互換エンジン「ONScripter」を利用することで、Macなどさまざまな環境でゲームを動作させることができる。この「ONScripter」を「Google Chrome」のサンドボックス技術“PNaCL”向けに移植したのが「PNaCL ONScripter」だ。

 「NScripter」用のゲームデータをもとに「PNaCL ONScripter」を利用してゲームをChrome Apps化することで、「Google Chrome」上でプレイできるようになる。Chrome Apps化したゲームはChrome ウェブストアで配信することが可能。WindowsのほかMac/Linuxなど「Google Chrome」が動作する環境向けに、複雑なインストール作業を介さず手軽にゲームを配信可能となる。

 なお、ゲームデータが約150MBを超える場合は32bit OSでは動作しないほか、再生可能な動画形式がMPEG-1のみ、テキストボックスへの入力には未対応、マウスホイールが機能しないといった制限や既知の不具合がある。

(中村 友次郎)