Windows Insider Preview
Windows 11に記号入力のためのショートカットが導入へ ~エンダッシュとエムダッシュ
英語で論文を執筆するユーザーには必要かも
2025年9月16日 06:45
このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。
「Windows 11 Insider Preview」のDev/Betaチャネルで、記号入力のための新しいキーボードショートカットが2つテスト中だ。
- [Windows]+[-]キー:「–」(エンダッシュ、U+2013)
- [Windows]+[Shift]+[-]キー:「—」(エムダッシュ、U+2014)
いずれも欧米で用いられるダッシュ記号だが、用法が異なる。
- 「–」エンダッシュ(en-dash):プロポーショナルフォントの「n」と同じ幅の短いダッシュ。数値の範囲(~から~まで)などを表す
- 「—」エムダッシュ(em-dash):プロポーショナルフォントの「m」と同じ幅の長いダッシュ。文章内の挿入句――たとえば、和文であればこのように――を区切る場合などに用いる
日本語を書く上ではあまり必要のない記号だが、英語で論文を執筆するといったユーザーには必要となるだろう。ぜひ覚えておきたい。
ただし、「拡大鏡」アプリを利用する際は、そのキーボードショートカットが優先される点には注意。[Windows]+[-]キーでエンダッシュを入力しようとしても、「拡大鏡」アプリがズームアウト(縮小)してしまう。
ちなみに、エンダッシュとエムダッシュは現行のOSでも入力は可能だ。エンダッシュの場合、以下のようにすればよい。
- ALTコード:左[Alt]キーを押しながら「0150」をテンキーで入力し、[Alt]キーを離す
- リッチエディットコントロールの変換機能(「Word」や「メモ帳」で利用可能):「2013」(Unicodeの文字コード)と入力して[Alt]+[X]キーを押す