レビュー
定番サウンド編集ソフト「Audacity」を“ダークテーマ”に染め上げた「Dark Audacity」
本家「Audacity」のイケてないところも改善、シンプルかつモダンで使いやすい
2017年2月13日 06:00
「Dark Audacity」は、定番サウンド編集ソフト「Audacity」のカスタムバージョン。Windows XP/Vista/7/8/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。
オープンソースで開発されているクロスプラットフォーム対応のサウンド編集ソフト「Audacity」を“ダークテーマ”に染め上げたカスタムバージョン(ライセンスは本家と同じ“GNU GPL v2.0”)。本家「Audacity」のユーザーインターフェイスデザインが明るいグレーと青を基調としているのに対し、本ソフトは暗いグレーとオレンジをベースとした視認性の高いデザインを採用。Googleのマテリアルデザインアイコンを採用していることもあり、少し古臭い印象のある本家よりもモダンな印象だ。
機能そのものは「Audacity」をベースとしており、ほとんど変わらない。しかし、メニューやパネルなどのユーザーインターフェイスが整理されており、簡素でわかりやすくなっている。
たとえば、本家「Audacity」ではサウンドを特定のフォーマットで保存する際、“書き出し(Export)”を行ってから保存ダイアログでフォーマットを選択する必要がある。一般的な“保存(Save)”という用語が使われていないのは、「Audacity」がサウンドを独自形式で扱い、保存の際はそれをフォーマット変換しているためだが、入門者には少しわかりにくい表現といえる。
そこで「Dark Audacity」では、[File]-[Save Other]メニューからフォーマットを選択して保存できるように改められている。こちらの方がより一般的で、馴染み深い表現といえるだろう。
また、本家「Audacity」にはない機能として、再生ヘッドのピン留め機能が挙げられる。これはサウンドを再生・録音する際、現在の再生位置を示すヘッドを移動させる代わりに、ヘッドの位置を固定して波形グラフをスクロールさせる機能だ。これは再生時間バーの左端にあるボタンで簡単にON/OFFできる。
そのほかにも、メーターのメモリに振られた数字を取り除いて読みやすくしたり、パネルから不要な表示を極力排してシンプルにするといった工夫が加えられている。本家では公式にサポートされていないWindows 10への対応を明記しているのもポイントだ。ただし、ユーザーインターフェイスは本家と異なり日本語化されておらず、英語で利用することになる。
ソフトウェア情報
- 「DarkAudacity」
- 【著作権者】
- James Crook 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.1.3x(16/08/25)
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