レビュー
シンプルでコンパクトだが強力。プラグイン対応で多機能なコマンドランチャー「Yal」
ウィンドウ切り替え、プロセスの終了、クリップボード履歴の検索、計算までこなす
2017年6月9日 06:00
「Yal(Yet Another Launcher)」は、コマンド入力型のランチャーソフト。Windows 7以降に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framework 4.6.1が必要。編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。
[Alt]+スペースキーで簡単に呼び出せるコンパクトなコマンドランチャー。必要ない時は、もう一度[Alt]+スペースキーを押せば隠れるので邪魔にならない。ユーザーインターフェイスは少し古風だが機能は豊富で、使い甲斐があるツールといえる。
本ソフトは、指定したパス以下を定期的に走査してインデックスを作成し、それをもとにキーワード検索を行う。初期設定ではスタートメニューやクイック起動のフォルダーがプリセットされており、インストール済みのアプリをすばやく呼び出すことができる。動作の軽快性を重視して初期設定で利用してもよし、ポータブルアプリをまとめたフォルダーを登録してポータブルアプリランチャーとして利用してもよし。ドキュメントファイルを登録して、書類へすばやくアクセスできるようにしてもよいだろう。
また、プラグイン機構を備えており、プログラムやファイルの検索以外にもさまざまなことが行えるのも「Yal」の大きな特徴。
たとえば、ブックマークプラグインはシステムにインストールされているWebブラウザーのブックマークを検索する。コマンドの先頭に“bk”と入力すれば、お気に入りのサイトへすばやくアクセスできるだろう。同様に、“cb”コマンドでクリップボード履歴へアクセスできるようにするプラグインや、Web検索のためのプラグインが同梱されている。たとえば、Google検索を利用したい場合は、“!g 窓の杜”などと入力すればよい。
そのほかにも、“kill”コマンドでプロセスを終了させる「YalProcessKiller」や開いているウィンドウをコマンドで切り替える「YalWindows」、簡単な計算を行う「YalCalc」、コマンドラインツールを利用してシステムの終了や再起動などを行えるようにする「YalCommand」といったプラグインがプリインストールされている。これらのプラグインに関する設定は、オプション画面の[Plugins]タブにまとめられている。
なお、編集部にてWindows 10で試用したところ、インデックスの作成時にエラーが発生することがあった。その場合は、オプション画面の[Indexing]タブでエラーの発生するパスを登録解除すればよい。
ソフトウェア情報
- 「Yal」
- 【著作権者】
- sidf 氏
- 【対応OS】
- Windows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0.7(16/10/23)