レビュー
チュートリアルビデオの作成に最適なデスクトップ動画キャプチャーソフト「WinCam」
スクリーンショットツール「WinSnap」の兄弟アプリ。シームレスな使い勝手を継承
2018年1月22日 06:00
「WinCam」は、簡易編集機能を備えたデスクトップの動画キャプチャーツール。64bit版を含むWindows 8/10に対応する価格29.95米ドルのシェアウェアで、開発元のWebサイトからダウンロード可能。試用期間中はキャプチャーしたビデオの左上にライセンスの購入を促すラベルが挿入される。
本ソフトは、シンプルな操作性が売りのスクリーンショットツール「WinSnap」の兄弟アプリ。「WinSnap」が静止画キャプチャーを行うのに対し、こちらは動画キャプチャーを行う。ユーザーインターフェイスも「WinSnap」とほぼ共通で、プレビュー画面に動画の再生とトリミングを行うコントロールを追加しただけのような格好だ。キャプチャーから初歩的な編集までをシームレスに行えるように設計されている点は、「WinSnap」譲りといえるかもしれない。
「WinCam」を起動すると、キャプチャー範囲のライブプレビューを備えたメイン画面が現れる。キャプチャー範囲はモニター全体、指定したウィンドウ、指定した矩形領域の3つが選択可能で、マルチモニター環境ならばキャプチャー対象のモニターを選択することもできる。音声はシステムサウンドとマイク入力の録音が選択可能。加えて、Webカメラを備えた環境であれば、その映像をピクチャーインピクチャー(PinP)でキャプチャー動画に組み込むこともできる。
デスクトップの録画を開始するには、メイン画面左上の[Record]ボタンをクリックする。録画の終了は[Windows]+[F12]キーを利用する仕組みだが、これは設定画面でカスタマイズすることも可能。録画を完了すると、キャプチャーした動画のプレビュー画面が表示される。あとは好みの部分を再生コントロールで指定して[Save]ボタンを押せば、当該部分がMP4形式で“ビデオ”フォルダーに保存される。
追加エフェクトは、マウスカーソルの表示、カーソル位置のハイライト、マウスクリック効果、ウォーターマーク(透かし)の4つが用意されている。マウスカーソルは拡大表示することが可能で、ハイライトやクリック効果もサイズや色、透明度などを設定画面で細かくカスタマイズできる。マウス操作を見やすくするためのエフェクトがそろっているので、ソフトの操作方法を解説するチュートリアルビデオを作るのに適しているといえるだろう。
ソフトウェア情報
- 「WinCam」
- 【著作権者】
- NTWind Software
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 8/10
- 【ソフト種別】
- シェアウェア 29.95米ドル
- 【バージョン】
- 1.2(18/01/15)