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システム上で発生しているファイル操作エラーを一覧「FileAccessErrorView」

ファイルを開く・読む・書く・消す操作を監視し、エラーを収集・報告する診断ツール

「FileAccessErrorView」v1.05
プロパティ画面

 「FileAccessErrorView」は、システム上のファイル操作エラーをキャプチャーして一覧するユーティリティー。64bit版を含むWindows VistaからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトからダウンロードできる。

 システム上のプログラムが実行しているファイルを開く・読む・書く・消す操作を監視し、エラーの発生を収集・報告してくれる診断ツール。起動するとキャプチャーが自動で開始され、エラーが発生するとそのファイル、操作していたアプリのIDと名前、エラーコード(NTSTATUSコード)とその説明、エラーが発生した回数、タイムスタンプがリストビューに表示されるようになる。リストビューの行をダブルクリックすれば、これらの情報をプロパティ画面で閲覧することが可能。

 キャプチャーのON/OFFは[F2]キーで切り替えられる仕組み。[Options]-[Automatically Scroll Down on New Items]オプションを有効にすれば、エラーが発生した際にその項目へ自動でスクロールを行ってくれる(初期状態で無効)。また、初期設定ではいくつかの一般的なエラーが除外されているが、[Options]-[Skip Common Errors]オプションを無効化すればすべてのエラーが表示されるようになる。

 プログラムによってはエラーを検知して処理を行うものもあり、ファイルの操作エラーが発生したからといって、それがプログラムにとって“想定外”であるとは限らない。しかし、不正終了やフリーズが頻繁に発生する場合はファイル操作のエラーを考慮したプログラミングがなされていない可能性も考えうる。

 本ソフトは他の“NirSoft”ツールと同様、クリップボードへのデータコピーやレポートファイルの出力が行える。また、インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べばトラブルシューティングの役に立つかもしれない。

ソフトウェア情報

「FileAccessErrorView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows VistaからWindows 10まで
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.05