レビュー
システム上で発生しているファイル操作エラーを一覧「FileAccessErrorView」
ファイルを開く・読む・書く・消す操作を監視し、エラーを収集・報告する診断ツール
2018年4月27日 06:00
「FileAccessErrorView」は、システム上のファイル操作エラーをキャプチャーして一覧するユーティリティー。64bit版を含むWindows VistaからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、“NirSoft”のWebサイトからダウンロードできる。
システム上のプログラムが実行しているファイルを開く・読む・書く・消す操作を監視し、エラーの発生を収集・報告してくれる診断ツール。起動するとキャプチャーが自動で開始され、エラーが発生するとそのファイル、操作していたアプリのIDと名前、エラーコード(NTSTATUSコード)とその説明、エラーが発生した回数、タイムスタンプがリストビューに表示されるようになる。リストビューの行をダブルクリックすれば、これらの情報をプロパティ画面で閲覧することが可能。
キャプチャーのON/OFFは[F2]キーで切り替えられる仕組み。[Options]-[Automatically Scroll Down on New Items]オプションを有効にすれば、エラーが発生した際にその項目へ自動でスクロールを行ってくれる(初期状態で無効)。また、初期設定ではいくつかの一般的なエラーが除外されているが、[Options]-[Skip Common Errors]オプションを無効化すればすべてのエラーが表示されるようになる。
プログラムによってはエラーを検知して処理を行うものもあり、ファイルの操作エラーが発生したからといって、それがプログラムにとって“想定外”であるとは限らない。しかし、不正終了やフリーズが頻繁に発生する場合はファイル操作のエラーを考慮したプログラミングがなされていない可能性も考えうる。
本ソフトは他の“NirSoft”ツールと同様、クリップボードへのデータコピーやレポートファイルの出力が行える。また、インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて持ち運べばトラブルシューティングの役に立つかもしれない。
ソフトウェア情報
- 「FileAccessErrorView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows VistaからWindows 10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.05