レビュー
「Windows 11」へアップグレードできない理由を親切に教えてくれる「WhyNotWin11」
現段階で判明している11の要件を1つずつチェックしてOK/NGをグラフィカルに表示
2021年6月28日 12:53
Microsoftは、現在利用中のPCが「Windows 11」へアップグレード可能かどうかをチェックする「PC 正常性チェック」ツールを提供しているが、アップグレード不能と判定されてもその理由が詳しく説明されないため、いまいち役に立たない。そこで、代わりとなる「Win11SysCheck」や「WhyNotWin11」といったチェックツールが有志により開発・公開されている。
そのなかでも、今の段階でもっとも使いやすそうなのが「WhyNotWin11」だ。コマンドラインツールである「Win11SysCheck」に対し、「WhyNotWin11」はOK/NGがグラフィカルに示されるのがうれしいポイント。実行ファイルをダブルクリックするだけで使えるので、PC入門者にも優しい。
「WhyNotWin11」がチェックしてくれるのは、今のところ以下の11項目だ。あくまでも現段階で判明している条件に準じたもの(ディスプレイ解像度のみ未対応)だが、ろくな情報が表示されない「PC 正常性チェック」ツールよりはかなり頼りになる。
- アーキテクチャー:64bitのOS/CPUかどうか
- 起動方式:UEFIかどうか
- CPU互換性:公式のCPU互換リストに掲載されているものかどうか
- CPUのコア数:2つ以上
- CPUの周波数:1GHz以上
- DirectX 12/WDDM 2への対応
- ディスクパーティションタイプ:GPTパーティションかどうか
- メインメモリ:4GB以上
- セキュアブート対応
- 空きストレージ
- TPMのバージョン:2.0以上
「WhyNotWin11」は「GNU Lesser General Public License v3.0」ライセンス下で公開されているオープンソースプロジェクト。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードできる(寄付歓迎)。
なお、「Win11SysCheck」「WhyNotWin11」ともに『お使いのデバイスに問題を起こす可能性がある』として「Microsoft Defender SmartScreen」によってブロックされることがある。おそらく問題はないと思われるが、利用の際は自己責任でお願いしたい。
ソフトウェア情報
- 「WhyNotWin11」
- 【著作権者】
- Robert C. Maehl 氏
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.2.4(21/06/27)