レビュー

「MS ゴシック」のジャギジャギWebページはもうイヤだ! 「滑らかな日本語フォント化」

「Google Chrome」用の拡張機能。「Microsoft Edge」でも動作確認

「滑らかな日本語フォント化」v1.0.0

 今ではずいぶん少なくなったが、「価格.com」の掲示板などではいまだに「MS ゴシック」系のフォントが用いられており、テキストがジャギジャギに表示されることがある。閲覧ページに独自のスタイルシートを適用して見栄えをカスタマイズできる拡張機能「Stylus」などで解決することはできるが、いちいち代替フォントを設定しなければならないのは億劫だ。

 そこでお勧めなのが、今回紹介する「滑らかな日本語フォント化」。作者はC言語学習サイト『苦しんで覚えるC言語』やWindows向けアプリ「学習用C言語開発環境」で知られるMMGames氏だ。

 本拡張機能は、アンチエイリアスが適用される滑らかな日本語フォントを閲覧ページに強制適用する。フォントはモトヤ社の「Kosugi」に固定されているが、インストールするだけで機能する手軽さはなにものにも代えがたい。

導入前
導入後

 単純にWebページの表示フォントを置き換えるだけでは、見出しに明朝体などを採用しているWebサイトでデザインが乱れたり、機能のアイコンを表現するのに特定の絵文字フォントを用いているWebサイトで不具合が生じる可能性がある。しかし、本拡張機能では独自の処理で本文を識別し、そこだけフォントを入れ替えているとのこと。まったく問題が起きないとは言い切れないが、試してみた限りでは心配はないように思われる。

 初版以降動きはないが、今後の実装予定としてフォントの選択や、より正確な本文の検出アルゴリズムなどの導入が挙げられているので、今後の改善にも期待したい。

 「滑らかな日本語フォント化」は「Google Chrome」に対応しており、「Chrome ウェブストア」から無償でダウンロード可能。編集部にて「Microsoft Edge」でも機能することを確認している。「Chromium」系のWebブラウザーであれば、問題なく利用できるだろう。

 なお、「Kosugi」フォントは「Google Fonts」のものを利用しているとのこと。そのため、ユーザーが「Kosugi」をダウンロードして、システムにインストールする必要はない。

 また、初期設定ではすべてのWebサイトでフォントが「Kosugi」になってしまうが、拡張機能の[サイト データの読み取りと変更を許可]設定を変更すれば、指定したWebサイトだけ「滑らかな日本語フォント化」を有効にできる。

除外サイトを指定するといった機能がないが、運用でカバーは可能

ソフトウェア情報

「滑らかな日本語フォント化」
【著作権者】
9cguide.appspot.com
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0(22/02/19)