レビュー

CD/DVDの劣化を判定できる「B's Recorder GOLD 21」で古いCD/DVDをテストしてみた

CD-Rや音楽CD、家庭用ゲーム機のCD-ROMやDVD-ROMもチェック可能

「B's Recorder GOLD 21」のWebサイト

CDやDVDの劣化を調べられる機能が追加

 CDやDVDのライティングソフトとして知られる「B's Recorder」の最新版「B's Recorder GOLD 21」が3月18日に発売された。

 最近は光学メディアを使う場面がほとんどなくなり、ライティングソフトも長らく使っていないという方が多いかもしれない。しかし今回発売された「B's Recorder GOLD 21」には、ディスクの劣化状態を判定するツールが搭載されているのがポイント。

 光学メディアには寿命があり、CD-RやDVD-Rといった一般ユーザーが書き込み可能なものは、より寿命が短いと言われる。特にメディアの品質が低いものや、保存状態が悪いものは、10年以下でデータが失われることもあるという。

 この劣化判定ツールがどんなものなのか、筆者が所有している古い光学メディアで実際に試してみよう。なお劣化判定は上位製品の「B's Recorder GOLD 21」には収録されるが、「B's Recorder 21」には含まれないので注意。

CD-Rや音楽CD、ゲーム機向けCD-ROMを入れてみる

「B's スタートパネル」の画面

 劣化判定ツールを利用するには、まず「B's Recorder GOLD 21」のインストール後、「B's スタートパネル」を起動する。その中にある[バックアップ修復]を選択すると、[劣化判定]というボタンが現れるので、ここから起動すればよい。

 使い方は、光学ドライブに調べたいメディアを入れた後、ドライブレターを確認して、[開始]ボタンをクリックするだけ。あとはツールが自動でディスクを調べ、[正常]、[警告]、[エラー]の3段階で評価してくれる。

いろんな光学メディアを用意した

 まずは筆者が持っているCD-Rの中から、おそらく2000年頃に作成したであろう音楽データ入りのCD-Rを発掘。筆者所有のポータブルDVDマルチドライブに入れて[開始]をクリックすると、ウインドウの右側に読み取りデータ量と速度が次々と表示される。読み取り速度は通常の音楽CDとの比較で、何倍速と表現されている。

 全てのデータを読み込み終えるとテスト終了。こちらは100%正常という結果になった。さすがは太陽誘電、抜群の耐久性である。

テストを実行すると、左側に読み取ったデータ量がどんどん表示されていく
テスト終了。読み取り速度は外周に向かうほど速くなっているのがわかる

 ならば素性の知れないCD-Rはどうか。同じく2000年頃に激安で購入した10枚スピンドルのCD-Rで試してみると、終盤で読み込みリトライが発生。そのままエラーとして処理されてしまった。

 中身は音楽CDとデータのハイブリッド。中身をぱっと見た感じでは、データは確認できたが、どこか破損しているデータがあるかもしれない。

最後の方で読み込みエラーが出て、3.4%がエラーという結果に。見た目は傷などもないので原因不明

 今度は書き込み可能メディアではなく、通常のCDも試してみた。筆者が持っているCDの中で最も古い1986年発売の「組曲 ドラゴンクエスト」。1年ほど前に音楽CDとして再生できることは確かめていたが、音楽CDはちょっとしたエラーは許してくれるし、発売から40年近く経過したCDがどう判定されるかは興味がある。

 結果は100%正常。実際に正しく聴けているし、今のところ問題はないと思って良さそうだ。

最古のCDは問題なし

 続いて家庭用ゲームもテスト。筆者の手元にある中で、なるべく古くて壊れていたらショックなものとして、プレイステーション用ゲームで1995年発売の「ときめきメモリアル ~forever with you~ 限定版」を試してみた。

 こちらは終盤で読み取りエラーが発生。自動でリトライがかかり、読み込み速度も2.5倍程度に落として精密テストをしているようだ。しかし結果としては、100%正常という判定になった。

読み取りエラーが発生したが、問題はないという判定

 プレイステーション向けの独自仕様が影響した可能性を考え、試しに同じくプレイステーション用で同年発売の「エースコンバット」でも試してみたところ、最初から読み込み速度が遅めでエラーが出なかった。結果的にどちらも100%正常とのことなので問題はないと思って良さそうだが、数年後に改めてチェックしてみたい状況だ。

同時期のプレイステーションのゲームだが問題なかった

DVDもいろいろテスト

 次にDVDも試してみた。筆者所有のDVD-Rを掘り返してみると、「FRONT MISSION ONLINE」と書かれたものが出てきた。ゲームのサービス時期から考えて2005年頃のものと思われる。データは2GB弱しかなく、DVD-Rの半分も埋まっていないものではあったが、検証結果は100%正常であった。もっとも正常であっても、ゲームのサービスはとっくに終了しているので使い道はない。

DVD-Rは比較的新しいのもあってか問題なかった

 映像DVDはどうだろう。筆者所有の中で最も古い2000年発売のOVA「ヨコハマ買い出し紀行」をチェックしてみると、序盤からものすごい勢いで読み取りエラーが発生。1.5%が正常、0.7%がエラーと、約1/3がエラーになっている。チェックに相当な時間がかかりそうなのでいったん止めて、ディスク表面をクリーニングして再開。すると正常に進行し、100%正常で終了した。

いきなりエラーだらけになってしまったが、再度試すと100%問題なしになった

 ディスク側が古いことも心配だが、ドライブ側が古いのも問題かもしれない。今回使用したポータブルDVDマルチドライブは、10年以上前に購入したもので、ピックアップの劣化や汚れなども考えられる。ともかくDVDは無事だったので、今のうちにバックアップを取っておいてもいいかもしれない。

ドライブ側の古さも問題になりそう

 家庭用ゲームがDVD化されたのはプレイステーション 2世代から。2001年発売の「ときめきメモリアル3 ~約束のあの場所で~」をチェックすると、無事に100%正常の判定。リメイク版が登場していないゲームソフトは大切にしていきたい(早くリメイクして欲しい)。

プレイステーション 2のゲームもチェックできた

 CDやDVDが20年やそこらで壊れることはなかなかないようだが、安いCD-Rはそろそろダメになっているかもしれない。保管状況にもよるので、お手持ちのCDやDVDをそろそろチェックしてみるのもいいだろう。

 「B's Recorder GOLD 21」には、問題のあるディスクから可能な限りデータ救出を試みる修復バックアップ機能もある。手元に読み取れないディスクがあったら、本ソフトに頼ってみるのも1つの手だ。

問題が見つかったとしても、修復バックアップを試せる