REVIEW(12/06/13)
「Visual Studio」で「Git」を利用するなら必須「Git Source Control Provider」
差分表示やコミットがタブで行える。専用の履歴ビューワーも搭載
「Git Source Control Provider」は、バージョン管理システム「Git」を「Visual Studio」へ統合する拡張機能。「Visual Studio 2008」および「Visual Studio 2010」に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 7上の「Visual Studio 2010 Professional」で動作を確認した。ライブラリサイト“Visual Studio Gallery”からダウンロードできる。
本拡張機能を利用するとソリューションエクスプローラーへ「Git」が統合され、ソリューションエクスプローラーの右クリックから、リポジトリの初期化、保留中の変更の表示、変更履歴の表示といった「Git」に関する各種コマンドが利用できるようになる。また、ソリューションツリーにオーバーレイアイコンが付加され、変更や追加といったファイルの編集状態がひと目で把握できるのも便利。
リモートリポジトリへのプッシュやブランチのマージといった作業にはコマンドラインシェル「Git Bash」が必要となるが、これも右クリックメニューからすばやくアクセス可能。「Visual Studio」で「Git」を利用する場合には欠かせない拡張機能だ。
なお、本拡張機能を利用するには、別途Gitクライアントが必要。本拡張機能は以下の3つのクライアントに対応しており、好みのものを選べる。
本稿ではCUIクライアントである「Git for Windows」を利用しているが、GUIクライアント「Git Extensions」「TortoiseGit」を利用すれば、それらのコマンドをソリューションエクスプローラーの右クリックメニューへ統合することも可能だ。
新規ソリューションを「Git」の管理下に置くには、ソリューションエクスプローラーの右クリックメニューから[G New Repository]メニューを選択する。すると、オーバーレイアイコンや保留中の変更を表示する専用のタブが追加される。専用のタブでは、変更箇所の差分表示やブランチの切り替え、コミットなどといった作業が行える。変更されたファイルは自動的に検出されるが、この機能は無効化することも可能。
変更履歴を表示するには、ソリューションエクスプローラーの右クリックメニューから[View History]項目を選択しよう。すると専用のビューワーが起動し、ブランチの変更履歴がグラフィカルに表示される。このグラフはXPS形式で保存可能で、コミットを選択すれば変更箇所をDiff表示することもできる。
- 【著作権者】
- yysun 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.9.4(12/05/31)