レビュー
フォルダサイズを手軽にチェックできるエクスプローラ拡張ツール「Folder Size」v2.6
サイズの計算処理をWindows サービス化することによる動作の軽快さが魅力
(2014/7/1 14:44)
「Folder Size for Windows」は、フォルダに含まれているファイルのサイズの総量を簡単に知ることができるソフト。64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
Windowsでフォルダのサイズを確認するには、わざわざフォルダの右クリックメニューからプロパティ画面を開く必要がある。この面倒を解消するのが「Folder Size」だ。本ソフトをインストールすると、「エクスプローラ」の詳細ビューに“Folder Size”カラムが追加され、プロパティ画面へアクセスすることなくフォルダのサイズがチェックできるようになる。
しかし、これはWindows XPまでの話。Windows Vista/7/8ではこの「エクスプローラ」統合機能を使うことができなかった。この問題を解決するため、最新版のv2.6ではWindows Vista/7/8向けのユーザーインターフェイスが実験的に追加されている。
Windows Vista以降の「Folder Size」は、フォルダサイズを表示する機能を「エクスプローラ」へ埋め込むのではなく、「エクスプローラ」ウィンドウの右隣へ独立したポップアップウィンドウを表示するようになった。ポップアップウィンドウは「エクスプローラ」のフォルダ移動に連動し、現在「エクスプローラ」で表示しているパスにあるフォルダとファイルを、そのサイズとともに一覧表示する。
このポップアップウィンドウは「エクスプローラ」ウィンドウの移動にまでは追随してくれないし、ファイル・フォルダの数に応じて高さが勝手に変動してしまう。そのため、「エクスプローラ」に統合されていたWindows XP以前のモードに比べると、いささかエレガントさに欠けるのは確かだ。
しかし、フォルダサイズの計算処理をWindows サービス化したことによる動作の軽快さは健在。同種のソフトに比べ、ストレスなく使えるのは大きなメリットだ。
また、ポップアップウィンドウの表示・非表示はタスクトレイアイコンのクリックで簡単に切り替え可能。この機能を活用すれば、ポップアップウィンドウが煩わしく感じられるシーンはそれほど多くないのではないだろうか。
なお、本ソフトの動作は「コントロール パネル」でカスタマイズ可能。ただし、編集部にてWindows 8.1で試用したところ、フォルダサイズの表示形式の設定は正常に反映されなかった。また、設定画面からWindows サービスをコントロールするには管理者権限が必要。本ソフトのインストールフォルダにある“FolderSize.cpl”を管理者権限で起動しよう。
ソフトウェア情報
- 「Folder Size」
- 【著作権者】
- Brian Oraas 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.6(13/02/13)