レビュー
強力なフィルタリング機能を備えた上級者向けTwitterクライアント「Krile STARRYEYES」
タイムラインの監視から“実況”用途まで幅広いニーズに対応
(2014/9/12 11:00)
「Krile STARRYEYES」は、マルチアカウント・マルチカラム・マルチタブ対応の上級者向けTwitterクライアントソフト。Windows Vista以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4.5が必要。
本ソフトはヘビーユーザー向けに開発されたという多機能Twitterクライアント。かつて開発されていた「Krile」の後継ソフトに当たる。
「Krile STARRYEYES」は複数のアカウントを管理可能で、ユーザーストリームでリアルタイムに受信したツイートをSQLによく似たクエリ言語“Krile Query”でフィルタリングし、自在にタイムラインを構築できるのが最大の特長。カスタマイズしたタイムラインは、カラムやタブとしてユーザーが自由に並べることができる。デスクトップへ更新の通知を行うことも可能。
本ソフトを利用するには、まずTwitterのデベロッパーサイトでAPIキーを取得・設定する必要がある。この作業はスキップすることも可能だが、その場合は管理できるアカウントが2つまでに制限されるので注意しよう。
「Krile STARRYEYES」はWPF製で、かつての「Krile」の面影を感じさせないモダンなデザインになっている。初期状態では2つのカラムからなっており、さらに左のカラムでは4つのタブ(general、home、mentions、me)が切り換えて表示できるようになっている。これらのカラムやタブは、ドラッグ&ドロップで自由に移動・並べ替えが可能。常に表示しておきたいタイムラインはカラムに、利用頻度の低いタイムラインはタブにしておくとよいだろう。
ツイートの投稿は、画面上部にある投稿画面から行う。アカウントを複数登録してある場合は、まず投稿するアカウントを指定する必要がある。投稿に失敗したツイートを下書きに保存して再投稿する機能や、投稿制限に達した場合にサブアカウントからの投稿に切り替える“フォールバック”機能、指定したハッシュタグを“ロック”してツイートに自動追加して投稿する“ハッシュタグロック”機能などを備えており、特定のトピックについての連続投稿、いわゆる“実況”などのヘビーな用途にも耐えうる。キーバインドを自由にカスタマイズできるのも、上級者向けならではと言えるだろう。
“Krile Query”を使いこなすには多少の慣れが必要だが、“GitHub”のプロジェクトページに掲載されているサンプルなどを参考にしながら実際に作ってみるとよいだろう。“Krile Query”の編集画面ではシンタックスハイライトと入力補完が利用可能で、慣れると記述そのものは難しくない。
ソフトウェア情報
- 「Krile STARRYEYES」
- 【著作権者】
- Karno 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista以降(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.9.42(14/08/28)