レビュー
『十二国記』シリーズの難解な用語を注釈付きで収録「十二国記用語・単語ファイル」
「MS-IME 2012」「MS-IME 10.1」「ATOK 14」用と“オープン拡張辞書”を用意
(2015/6/16 16:59)
「十二国記用語・単語ファイル for Windows」は、小野不由美が手掛ける異世界ファンタジー『十二国記』シリーズの用語を収録した日本語入力システム用の変換辞書ファイル。Windows 8に対応しており、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトから無償でダウンロードできる。
『十二国記』は、霊獣・麒麟によって補佐され、天意によって選ばれた王が支配する十二の国を舞台にした小野不由美作のファンタジー小説。天命と人為の狭間で織りなされる人間ドラマや、古代中国の神仙伝説、政治・軍事制度などから着想を得たと思われる独特の世界観が魅力で、2002年にはNHKでアニメ化されるなど、息の長い人気を得ている。
本辞書ファイルは、『魔性の子』『月の影 影の海』からシリーズ最新作『丕緒の鳥』までに使われた1,000以上の用語を収録(オープン拡張辞書の場合)。同シリーズで用いられている専門用語や特殊な読み方を、日本語入力システムで簡単に入力できるようになる。大半の単語に詳細な注釈が付けられているのがありがたい。
ダウンロードした書庫ファイルには「MS-IME 2012」「MS-IME 10.1」「ATOK 14」用の辞書ファイルが収録されているが、Windows 8以降でシステム標準のIMEを利用している場合は、おまけとして収録されている“オープン拡張辞書”を利用するのがもっとも手軽だろう。“OpenExtDic”フォルダーにある“12kokuki.dctxc”をダブルクリックするだけで、簡単にインストールできる。“special”と名前が付いたファイルには、作中で用いられている特殊な読み方や当て字などが収録されている。
なお、オープン拡張辞書をインストールする際に、変換効率に悪影響を与える恐れのある単語の登録をブロックする“安心フィルター”機能により、一部単語の登録が行えない場合がある。すべての単語を登録したい場合は、インストールダイアログの[安心設定]ボタンを押し、設定ダイアログで“安心フィルター”を一時的に無効化しておけばよい。また、アニメやゲームなどの派生作品にのみ登場する用語は収録されていない。
ソフトウェア情報
- 「十二国記用語・単語ファイル for Windows」
- 【著作権者】
- 朝野瀬以 氏
- 【対応OS】
- Windows 8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1(15/05/29)