レビュー

マンガ内のテレビ音声や校内放送を描くときに最適な日本語フォント「源暎ラテゴ」

画線の太さに強弱をつけたゴシック体の仮名文字が特徴

「源暎ラテゴ」v1.0

 「源暎ラテゴ」は、マンガ向けの日本語フォント。Windowsなどに対応するOpenTypeフォントで、作者のWebサイトからダウンロードできる。そのライセンスは“SIL Open Font License 1.1”となっており、フォント単体での販売やライセンスの変更などを除けば、あらゆる条件で無償利用することが可能。

 「源ノ角ゴシック」をテロップ向けに調整した同作者製フォント「源暎ゴシック」の派生版であり、マンガのセリフで利用することを前提に改良されている。同作者が公開しているマンガ向けアンチゴチ書体「源暎アンチック」の姉妹作品とも言えるだろう。

 「源暎ラテゴ」の使用が想定されるマンガのセリフとは登場人物の発言ではなく、テレビや音響機器から発せられる音声。「源暎アンチック」の仮名文字が太さの強弱を抑えた明朝体であるのに対し、「源暎ラテゴ」の仮名文字は画線の太さに強弱をつけたゴシック体となっている。

 また、仮名文字と同様の装飾を漢字にも施した「源暎ラテミン」がオマケとして同梱。ただし、機械的な加工であるため、その品質は「源暎ラテゴ」よりも劣るとのこと。

ソフトウェア情報

「源暎ラテゴ」
【著作権者】
おたもん 氏、Adobe Systems Incorporated、Philipp H. Poll 氏、Gutenberg Labo
【対応OS】
Windowsなど
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0(15/10/15)

(中井 浩晶)