REVIEW(10/03/15)

濁点と半濁点がヘタかわいい手書き風フォント群「FSB09 Chihuahua」

もともと達筆な人がわざとヘタに書いている様子も

「FSB09 Chihuahua」「FSB09 Chihuahua」

 「FSB09 Chihuahua」は、濁点と半濁点が大きく描かれた手書き風フォント群。Windowsに対応するフリーのTrueTypeフォントで、編集部にてWindows XPで動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、利用は個人での非商用目的に限られる。なお、商用目的で利用する場合には事前に問い合わせが必要。

 英数字と記号、ひらがな、カタカナを個別のファイルに収録し、それぞれがライト、レギュラー、ボールドの3種類のウエイトに対応している。ただし、英数字だけでなく、ひらがなとカタカナも1バイトフォントとなっているため、文字のタイピングはIMEをOFFにした状態でかな入力をする。

 女性の手書き文字を連想させる字体が特長で、丸文字というよりはヘタ字の傾向が強い。しかし、濁点と半濁点が極端に大きく描かれていることから、もともと達筆な人がわざとヘタに書いている様子も伺える。面白いことに、ひらがなとカタカナのあ行にも濁音が用意されており、擬音語などを印字するときに利用すれば、ヘタ字との相乗効果で、擬音にリアリティーが生まれるだろう。

 そのほか同作者のWebサイトでは、本フォントと同日付で「239 Schablone」という英字フォントも公開されており、こちらは横広なステンシル書体がサイバーな雰囲気を醸し出している。

【著作権者】
Maniackers Design
【対応OS】
(編集部にてWindows XPで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(個人での非商用利用のみ)
【バージョン】
-(10/02/11)

(中井 浩晶)