レビュー
インターネット経由の操作も可能な無償リモートデスクトップ「Remote Utilities」
デスクトップを表示せずにタスクマネージャーを開いたり、レジストリを編集可能
(2013/3/15 11:54)
「Remote Utilities」は、インターネット経由の遠隔操作にも対応する多機能リモートデスクトップシステム。64bit版を含むWindows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8に対応しており、個人の非営利目的に限り無償で利用可能。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。
本ソフトは、遠隔操作するPCにインストールする「Remote Utilities ビューア」(以下、ビューア)と、操作されるPCにインストールする「Remote Utilities ホスト」(以下、ホスト)で構成されている。また、ホストと同じ機能を備え、インストール不要で単体実行できる「エージェント」や、USBメモリに保存して持ち歩けるポータブル版のビューアも用意されている。
IPアドレスやDNS名のほか、独自の“インターネット ID”を利用することで、ルーター越しに遠隔操作を行うことが可能。また、壁紙やWindows Vista/7の“Aero”をOFFにするなど豊富な接続オプションも用意されている。
さらに、デスクトップを表示して操作するだけでなく、ホスト側のデスクトップを表示せずにさまざまなホストの操作をビューアで行えるのも特長。たとえば、直接ファイルを転送する機能やテキスト・ビデオチャット機能、メッセージ送信機能、接続されているUSBカメラの映像を表示・保存する機能などを備える。
また、ログオフやスリープ、電源OFFといった電源制御を行ったり、タスクマネージャーを開いて直接ファイルを実行・終了する、レジストリを編集するといったことが可能。加えて、ホスト側で開いたファイルを仮想プリンター“Remote Utilities Printer”を経由してビューア側のPCに接続されたプリンターで印刷できる。そのほか、定期的にホスト側デスクトップのスクリーンショットを撮影してビューア側に保存することも可能。
ビューアの操作画面はリボンUIを採用した2ペイン型で、左ペインでホスト側のPCをグループ分け可能。右ペインにはホスト側のPCがサムネイルとして表示され、大量のホスト側のPCを効率よく管理できる。ホストはタスクトレイに常駐し、タスクトレイから表示できるメニューで[RUT Hostの設定]項目を選ぶと表示できるダイアログから、さまざまな設定を変更可能。
なお、無償で継続利用するにはビューア上からメールアドレスなどを登録し、アクティベーションを行う必要がある。詳しいアクティベーションの方法は、英語版公式サイトのダウンロードページにある“Tutorials”-“How to register Free Edition”リンクからダウンロードできるPDFファイルに記載されているので、参考にするとよいだろう。また、商用利用時は1ライセンス2,980円(税込み)などのライセンスを購入する必要がある。
ソフトウェア情報
- 「Remote Utilities」
- 【著作権者】
- Usoris Systems LLC.
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8(64bit版を含む)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(個人の非営利目的のみ)
- 【バージョン】
- 5.4.0.2(13/01/16)