レビュー
閲覧ページの選択部分を指し示す“XPath”を取得できるChrome拡張「XPath Helper」
入力したクエリを即座に評価することも可能で、“XPath”の学習にも役立つ
(2015/10/26 18:01)
「XPath Helper」は、閲覧ページで“XPath”のクエリを評価したり、選択部分を取得するための“XPath”クエリを生成できる「Google Chrome」用の拡張機能。編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v46.0.2490.80で動作を確認した。“Chrome ウェブストア”から無償でダウンロードできる。
“XPath(XML Path Language)”は、XML文書の特定部分を指し示すための構文。XML文書を変換する“XSLT(XSL Transformations)”や、HTMLをスクレイピングするライブラリなどで、特定の要素・属性を指定するために用いる。たとえば、HTML文書の“body”要素は“/html/body”と表せる。特定の“id”を持つ要素を指定したり、リストの3番目を指示したりといったことも可能。
しかし、“XPath”を自在に使いこなすのは実際のところ難しい。たとえば“窓の杜”のトップページ左上のロゴ画像のURLは“/html/body[@id='wf']/div[@id='page-top']/div[@id='center-wrap']/div[@class='header']/div[@id='ad-super']/div[@class='logo']/span/a/img[@id='exifviewer-img-1']/@src”という“XPath”クエリで抽出できるが、これをすらすらと書くのは容易ではないだろう。そこでお勧めなのが「XPath Helper」だ。
本拡張機能を起動すると、2つのテキストボックスをもつ黒いパネルが現れる。左側のテキストボックスへは“XPath”クエリの入力が可能。入力したクエリは即座に評価され、結果が右側のテキストボックスに表示される。結果がその場で得られるので、“XPath”クエリの学習には最適だろう。“XPath”クエリが要素を指定している場合は、Webページ上の当該要素の部分が黄色くハイライト表示されるのも便利だ。
さらに[Shift]キーを押しながら閲覧ページの任意の部分をクリックすると、当該部分を指し示す“XPath”クエリを生成してパネルに出力することもできる。手っ取り早く“XPath”クエリを取得したい場合にも役立つ。
なお、「XPath Helper」をインストールした後に利用する場合は、タブを再読み込みするか「Google Chrome」を再起動する必要がある。また、本拡張機能を起動すると“body”タグへ自動的にパネルをレンダリングするための“table”要素が追加されるので注意しよう。
ソフトウェア情報
- 「XPath Helper」
- 【著作権者】
- Adam Sadovsky 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.2(15/07/13)