いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】別々のファイルにある表を比較して違いを見つけるには? 表のコピペは不要!
2024年7月24日 06:35
簡単な数式を使って違いを正確に見つけよう
以前の記事では、同じファイルに含まれる2つの表について、違いを見分けるためのテクニックを紹介しました。しかし、普段の業務では、比較する表が別のファイルにあることもありますよね。また、複数の列をまとめて比較することも多いはずです。
例えば、管理用のファイルは社内サーバーに保存してあり、作業用として自分のパソコンにダウンロードして更新していたとしましょう。新規に追加したデータなら、元の表と比較して違いは一目瞭然ですが、既存のデータの間違いに気付いて修正することもあります。
最新のファイルに差し替えられればいいのですが、複雑な数式が使われていると破損してしまう可能性もあります。その場合、表の一部をコピペすると思いますが、今度は修正箇所を見つけ出すのに苦労しますよね。今回は、別々のファイルにある2つの表から違いを見つける簡単な方法を紹介したいと思います。
比較用のシートにIF関数を埋め込む
まずは比較用のシートを用意します。更新作業をしているワークシートをコピーして内容を消去するだけです。続けて、IF関数を入力します。
IF関数の数式は単純ですが、入力中にワークシートとブック(ファイル)の切り替えに戸惑うかもしれません。以下の式の構造を参考にしてください。「更新中のワークシートのセルA2と元のワークシートのセルA2が等しいなら」という条件で、等しければ何も表示しない("")、等しくなければ「更新」と表示する、という意味の数式です。
=IF(Sheet1!A2=[名簿_管理用.xlsx]Sheet1!A2,"","更新")
参照方式を修正して数式をコピーする
数式の入力が完了すると、更新中のファイルに操作が戻ります。ほかのファイルへのセル参照は絶対参照で入力されるので、相対参照に修正して数式をコピーします。