いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】簡単に「30分」→「0.5時間」や「1.5時間」→「90分」の換算をするテク
2025年4月9日 06:55
単純な掛け算とセルの表示形式で換算可能
エクセルの時間計算が意外と面倒に感じることはありませんか? 「時」と「分」の扱いがややこしくて、つい暗算して入力してしまう人も多いでしょう。
新年度になると、勤怠表の管理やアルバイトの時給計算などの慣れない作業が発生しますよね。新入社員は、作業内容と時間を記載した日報を提出するように言われることもあるでしょう。
今回は「分」から「時間」と、「時間」から「分」への換算方法をおさらいしておきましょう。といっても、関数や難しい数式を駆使する必要はありません。単純な掛け算とセルの表示形式で処理できます。
時間単位への換算は「24」を掛けるだけ
朝から夕方までの作業について、ある作業にかかった時間を「1.5時間」として表示することを考えます。作業の開始と終了の時刻から作業時間を計算する際は単純に引き算するでしょう。
しかし、開始時刻を「9:00」のように入力した場合、エクセルは時刻が入力されたと判断するため、例えば「9:00~10:00」の作業なら「1:00」のような結果になります。さらに表示形式も自動的に「h:mm」に変換されてしまいます。
求めているのは「1時間」を示す「1」であり、「1:00」ではありませんよね。「○時間」への換算は「24」を掛けます。その後、表示形式を[標準]に戻せばOKです。
「24」を掛ける理由は、エクセルでは日付や時間を「シリアル値」と呼ばれる数値で管理しているからです。実は「1900年1月1日」を「1」として扱い、1日経つごとに「1」を加算しています。1日=「1」なので、1時間は「1」÷「24」です。つまり、「24」を掛ければ“時間単位”に換算できるわけです。
なお、「2025/4/1」は「45748」です。試しに「2025/4/1」と入力して、セルの表示形式を[標準]に設定すると確認できます。