いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】非表示にした行・列がどこかわからない! 最短で見つけ出す方法

まとめて“再表示”はしたくない

非表示になっている行や列はどこ?

 削除はしたくないけど、今は使わないデータってありますよね。[非表示]の機能を使うこともあるでしょう。表示・非表示の切り替えが必要な場合は、行や列をグループ化する方法をおすすめしますが、データの運用上、[非表示]のほうが重宝することもあります。

 ただ、非表示の行や列を含む表では、検索にヒットした値が画面に表示されず、確認できないという課題があります。

この表では、15,25行目、F~H列などが非表示になっています。15行目に検索値の「佐藤」が含まれているようですが(①)、再表示しないと確認できません
69行目にも「佐藤」が含まれているようです(②)

 すべて再表示してしまうのは避けたいですね。非表示にした理由があるからです。特に複数人で操作しているファイルでは問題になるかもしれません。元の状態に戻すのも苦労します。

セルを全選択してから行番号を右クリックして[再表示]を選択すると、非表示になっているすべての行が再表示されてしまいます

 いったん検索してから、該当の行や列だけをピンポイントに再表示できるといいですよね。今回は、非表示になっている行や列をすばやく見つけて、再表示する小ワザを紹介します。

[Alt]+[;]キーで非表示の行や列を見分ける

 非表示の行や列を見分けるショートカットキーを覚えておきましょう。すべてのセルを選択してから、[Alt]+[;]キーを押すだけで、非表示の行や列の位置に白い線が表示されます。後は、先ほど内容を確認したかった行を挟んで選択し、行番号を右クリックして[再表示]と選択するだけです。

左上の[◢](③)をクリックしてすべてのセルを選択し、[Alt]+[;]キーを押します(④)
非表示の行や列が含まれている場合は白い線が表示されます
再表示したい行(ここでは、14~16行)を挟んで選択し、行番号を右クリックして(⑤)、[再表示](⑥)を選択します
非表示になっていた行(15行目)が再表示されました

 必要なデータの確認やコピーが済んだら、[Ctrl]+[Z]キーで元に戻せばいいだけです。他の箇所も同様に操作すれば、元の表を崩さずに済みますよね。簡単なのに、無駄な操作を省ける操作です。