いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】既存の表へ1行おきに空白行を追加する時どうする? 発想の転換で超簡単に

例えば、1行おきに空白行を一瞬で挿入できますか?

1行おきに空白行を挿入。既存のデータも入力したい

 既存の表に行を挿入して、情報を追加したいことがありませんか? 例えば、以下のように「Q」だけまとめた一覧に「A」の行を追加したい場合、どのように操作すれば、効率的に作業できるでしょうか。

例えば「Q」に対応する「A」を追加するために、1行おきに空白行を挿入するにはどうしたらいいでしょうか?

 以前の記事で紹介したQ&AからAだけを取り出すテクとは反対のケースです。

 右クリックからの行挿入や、[Shift]+[Space]キーで行選択して[Shift]+[Ctrl]+[+]キーで行挿入などの方法はありますが、1行追加するだけでも手間はかかりますよね。

 実は、少し発想を変えるだけで、このような作業は一瞬で完了します。今回は、任意の行数おきに空白行を挿入して、その間に追加の情報を効率良く入力する定番ワザを紹介します。

データ行数分の連番を用意して並べ替える

 まず、「1」「2」「3」……、と連番を振ります。そして、その連番をコピーして、フィルターボタンから並べ替えるだけです。1行おきに空白行を挿入したいときは、連番を1回コピー、2行おきなら2回コピーします。同じ“連番”が連続して並ぶことで、結果的に空白行が挿入されるわけです。

リストの末尾まで連番を振りました(①)
連番をコピーして([Ctrl]+[C])(②)、最終の連番すぐ下のセル(③)に貼り付けます([Ctrl]+[V])(④)
コピーした連番を貼り付けた状態です。ここでは、1~50の連番をコピーしたので、タイトル行を除いて、101行目まで連番が貼り付けられています。なお、2行おきに空白行を挿入したいときは2回貼り付けてください
連番の列を含めてフィルターを設定します(⑤)。なお、[Ctrl]+[Shift]+[L]キーですばやくフィルターを設定できます
フィルターボタンから[昇順](⑥)を選択します
1行おきに空白行が挿入されました。連番は不要なので削除しておきます

空白セルを削除してデータを挿入する

 では、挿入した空白行にデータを挿入してみましょう。「Q」のリストと同様に操作して、1行おきに空白行を挿入した「A」のリストを用意しておきます。

 ただし、用意した「A」のリストをそのままコピーしても思い通りに貼り付けられません。「Q」のリストと交互に並ぶように「A」のリストを隣の列に貼り付けて、その後に空白セルを削除してスライドさせます。

「A」のリストにも1行おきに空白行を挿入しておきます
「Q」のリストと交互になるように「A」のリストを貼り付けた状態です(⑦)
「Q」のリスト全体を選択して(⑧)、[Ctrl]+[G]キーを押します(⑨)
[セル選択](⑩)をクリックします
[空白セル](⑪)を選択して、[OK](⑫)をクリックします
空白セルのみが選択されました
任意の空白セルを右クリック(⑬)して、[削除](⑭)を選択します
[左方向にシフト](⑮)を選択して、[OK](⑯)をクリックします
空白セルが削除されて、「A」のリストを挿入できました

 作業用の連番を利用すれば、手動で1行ずつ挿入する手間が省けます。また、空白セルの削除もよく使うテクニックです。組み合わせて活用してみてください。