いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】なぜかオートフィルで連番を振れない! 非表示の行があっても連番を入力する方法
2023年11月8日 06:55
見えている行だけに連番を振るには?
エクセルの表に連番を振ることはよくありますよね。「1」「2」と入力してフィルハンドルをドラッグする方法が一般的ですが、連番にもいろいろなパターンがあり、例えば、行の追加・削除で連番がずれないようにしたい、未入力のデータを飛ばして連番を振りたいなど、以前にまとめて紹介しました。
今回は、連番のレアケースとして、“非表示の行”を無視して連番を振る方法を紹介します。例えば、以下のような表で「販売中」のみに絞り込むと、連番も含めて非表示になってしまいます。
連番の役割は果たせていませんよね。「1」から振り直したいところですが、フィルターが設定されている場合、オートフィルによる連番は振れずに困ってしまいます。諦めて手入力する必要はありません。[連続データ]ダイアログボックスから簡単に入力できます。
可視セルだけを選択して連番を作成する
既存の連番を削除しておきます。フィルターの設定後に先頭行に連番の開始番号「1」を入力しておくのがポイントです。連番を振りたいセル範囲を選択して[Alt]+[;](セミコロン)キーを押すと、可視セルのみを選択できます。
[連続データ]ダイアログボックスを呼び出す前にフィルターを解除しておくことを忘れずに。また、間違ってほかのセルをクリックしてしまうと、可視セルのみの選択が解除されてしまうので注意してください。
枝番などにも応用可能
このテクニックは、カテゴリごとに連番を振る場合にも使えます。例えば、商品分類や支店などでフィルターして、それぞれ連番を設定するといった使い道です。ここでは連番の開始番号を「1」としましたが、「1001」のように指定することもできるので活用範囲は広いでしょう。単純に[Ctrl]キーを押しながら、離れたセルを選択して連番を追加したい時などにも便利です。