いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】押さえておきたい並べ替えの基本テク ~独自ルールでの整列もマスターしよう!
2023年3月29日 06:55
「並べ替え」をまとめておさらい
最初に「データの並べ替え」について振り返ってみましょう。例えば、以下のデータで販売数の多い順に並べ替えるには? フィルターボタンを表示して「降順」とするのが一般的でしょう。
[データ]タブにある[フィルター]ボタンをクリックしても構いませんが、おすすめのショートカットキーが[Ctrl]+[Shift]+[L]です。一瞬でフィルターボタンの表示・非表示を切り替えられます。
今度は[日付]列を昇順(古い順)、[販売数]列を降順(大きい順)で並べ替えてみます。フィルターボタンでは複数列を並べ替えられません。複数列の並べ替えには[並べ替え]ダイアログボックスを利用します。
上の条件が優先されることを覚えておきましょう。試しに先ほどの条件の順番を入れ替えると結果は変わります。
独自のルールで並べ替える方法
では、[日付]列は昇順(古い順)、[席]列をランク順(SS > S > A > B)に並べ替えるにはどうしましょう? 試しに条件を「降順」と指定してみます。
当然ですが[席]列は、SS > S > B > Aの順となりました。B席よりA席を優先したいのはユーザーの都合です。残念ながら昇順・降順の機能だけでは実現できないのです。
今回は、このような「独自ルール」を指定して並べ替えるテクニックを紹介します。都道府県を北から並べたい時、店舗の出店順に並べ替えたい時などにも応用できます。
[ユーザー設定リスト]で独自のルールを指定する
並べ替えたい表があり、[並べ替え]ダイアログボックスが表示されていれば簡単です。[順序]のリストから[ユーザー設定リスト]を選択して、独自のルールを追加しましょう。
なお、[ユーザー設定リスト]に追加した項目はオートフィルでも有効になります。
あらかじめ[ユーザー設定リスト]を準備する
上記は、実際の並べ替えの操作中に[ユーザー設定リスト]を追加しましたが、独自のルールをあらかじめ準備しておくことも可能です。[Excelのオプション]から[ユーザー設定リスト]を呼び出します。
インターフェイスが多少異なり、セル範囲からリストを取り込めます。都道府県順などの長いリストはインポートしておくと便利です。
[ユーザー設定リスト]は一時的なルールにも有効
[ユーザー設定リスト]はオートフィルでも有効になるため、一時的なルールでも登録しておくとExcelの作業効率が上がります。例えば「1~10人」「11~20人」……といったアンケートの集計項目など、たまに利用するけど、手入力が面倒なリストには有効です。あらかじめ用意されている「子」「丑」「寅」……、「甲」「乙」「丙」……などは普段使わなくても邪魔にはならないですよね。ぜひ活用してみてください。