いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】[書式のクリア]を使うのは悪手 ~書式が崩れた表の効率的な修正法!

書式がバラバラな表を効率良く整えよう

崩れた書式はまとめて直すのが効率的

 複数の人が入力したデータを集めた表や、ほかのアプリからコピー&ペーストした場合、フォントや罫線、日付や数値などの書式が揃わないことがありますよね。内容は正しくても、文字の大きさや線の種類がバラバラでは、表全体が読みにくく見えてしまいます。

 以下は、各受講者から提出された研修受講後レポートを一覧にまとめた例です。一部の行だけフォントが異なるほか、罫線の太さや色、日付、理解度、満足度の表示方法も統一されていません。

各受講者のレポートをまとめたところ、書式が揃わなくなっています

 このような表を、セルごとに確認しながら直すのは非効率です。表全体で揃えられる書式は一括して変更し、部分的な違いは正しいセルの書式をコピーしましょう。

 また、色や種類などが混在している罫線は、いったん書式を消してから設定し直したほうが簡単です。日付や数値の見せ方も、文字を入力し直すのではなく、表示形式を使って揃えられます。どれも簡単な操作ですが、書式の崩れたセルを1つずつ再設定するよりも効率的です。

表全体の書式を再設定する

 チグハグな表の印象を手早く整えたい時は、表全体を選択して書式を設定し直しましょう。ただし、[ホーム]タブにある[クリア]-[書式のクリア]を“選択しないこと”がポイントです。

 日付がシリアル値で表示されて戸惑いますし、数値の表示形式や、行の高さと列の幅を調整し直す手間もかかります。

[ホーム]タブにある[クリア]-[書式のクリア]ですべての書式をクリアした結果です。日付はシリアル値で表示され、パーセント表示は小数点に戻ります

 書式を設定する順番に決まりはありませんが、フォントの種類とサイズをまとめて設定し直すと、結果がわかりやすいのでおすすめです。なお、セル内の上下の配置の設定は忘れやすいので注意してください。

表内のセルを選択して[Ctrl]+[A]キーを押し(①)、表全体を選択します
フォント(ここでは[游ゴシック])を選択します(②)
フォントサイズ(ここでは[10])を選択します(③)
フォントとフォントサイズが統一されるだけでも表が整った印象になります
[太字](④)、[枠なし](⑤)、[塗りつぶしなし](⑥)、[上下中央揃え](⑦)と設定します。なお、[上下中央揃え]はボタンが押された状態でも、選択範囲内に異なる配置が混在していることがあります。もう一度クリックすることで再設定されます
見出し行の塗りつぶし色、太字、下罫線を設定し直しました(⑧)

日付や数値は表示形式で揃える

 書式を設定し直したことで、表全体の印象は整いましたが、日付は「2026/6/18」「6月18日」のように統一されておらず、理解度と満足度の小数点以下の桁数も揃っていません。

 日付や数値の見え方を揃えるために、同じ値を入力し直す必要はありません。セルの表示形式で整えるのが正解です。セルの内容を保ったまま、“見え方”だけを変更できます。

日付の入力されたセル範囲を選択して(⑨)、[Ctrl]+[1]キーを押します(⑩)
[日付](⑪)の[2012/3/14](⑫)を選択して、[OK](⑬)をクリックします
日付を統一できました

 小数点以下の桁数は[ホーム]タブにあるボタンで簡単に整えられます。ここでは、小数点以下を表示せず、整数のパーセントで揃えます。

 ただし、選択範囲内で表示桁数が異なる場合は、[小数点以下の表示桁数を減らす]を1回クリックしただけでは揃わないことがあります。その場合はいったん[小数点以下の表示桁数を増やす]をクリックして表示桁数を揃えてから、[小数点以下の表示桁数を減らす]をクリックします。

セル範囲を選択して(⑭)、[小数点以下の表示桁数を増やす](⑮)をクリックします
小数点以下第一位に統一されました。[小数点以下の表示桁数を減らす](⑯)をクリックします
理解度が小数点以下を表示しない形式に統一されました
同様の手順で、満足度は小数点以下第一位に揃えておきます

効率的に書式をコピーする

 同じように見えるセルでも、フォントや配置、表示形式など、細かな設定が異なることがあります。また、セルそのものをコピー&ペーストすると、書式だけでなく値や数式まで上書きされてしまいます。見た目だけを揃えたい時は、[書式のコピー/貼り付け]を利用しましょう。

書式をコピーしたいセル(⑰)を選択して[書式のコピー/貼り付け](⑱)をクリックします。続けて、コピー先のセルをクリックすると(⑲)書式が貼り付けられます

 ただ「書式のコピー&ペースト」は1回だけで済むことは少ないものです。[書式のコピー/貼り付け]ボタンを“ダブルクリック”して、連続して操作できるようにしましょう。操作を終了する場合は[Esc]キーを押します。

書式をコピーしたいセル範囲を選択して(⑳)、[書式のコピー/貼り付け](㉑)をダブルクリックします
マウスポインターの形が変わり、[書式のコピー/貼り付け]ボタンが押された状態になります(㉒)。書式を貼り付けたいセルをクリックします(㉓)
書式が貼り付けられました。続けて書式を貼り付けたいセルをクリックします(㉔)
書式が貼り付けられました。[Esc]キーを押して(㉕)、貼り付けの操作を終了します

 書式の違いを1つずつ直すのではなく、まとめて設定できる範囲を見極めることが、効率よく表を整えるコツです。