無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

タスク開始から終了まで何カ月と何日かかる? 指定した期間の「年数」「月数」「日数」を求める方法

 多くの会社では、Microsoft Excelを使っているため、Google スプレッドシートにはあまり馴染みがないかもしれません。Googleの提供しているWebブラウザー上で動作する表計算アプリGoogle スプレッドシートは、無料ながらMicrosoft Excel並みの機能を備えています。予算の都合で自宅のパソコンには、Microsoft Excelが入っていない方にもおすすめです。本連載では、Google スプレッドシートの操作について紹介します。

DATEDIF関数で2つの日付の差分を求める

期間の差分を求めるときの定番関数

 DATEDIF関数は、指定した2つの日付に含まれる「年数」「月数」「日数」を求める時に利用する定番の関数です。例えば、名簿等に入力されている年齢や勤続年数などの毎年変動する値を入力し直すのは面倒です。そのほか、本日の日付を基準に、キャンペーンの残り日数などを再計算したりするときにも重宝します。ここでは、ある作業の開始日と終了予定日に含まれる期間の計算を例に、DATEDIF関数の使い方を見てみましょう。

 DATEDIF関数の構文は、『DATEDIF(開始日, 終了日, 単位)』となります。[開始日]には基準とする日付、[終了日]には比較する日付、[単位](※1)は6種類用意されており、「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで指定します。


    ※1[単位]の種類
  • "Y" : [開始日]と[終了日]の間の年数(満年数)
  • "M" : [開始日]と[終了日]の間の月数(満月数)
  • "D" : [開始日]と[終了日]の間の日数(満日数)
  • "MD": [開始日]と[終了日]の間を年・月・日で表した場合の年・月を省いた日数
  • "YM": [開始日]と[終了日]の間を年・月・日で表した場合の年・日を省いた月数
  • "YD": [開始日]と[終了日]の間を年・日で表した場合の年を省いた日数

 作業開始日と終了予定日に含まれる「日数」と「月数」+「日数」を計算してみます。「日数」を求めるのは簡単です。「=DATEDIF(B2,C2,"D")」と入力します。[開始日]と[終了日]がそれぞれ入力されているB2とC2を指定し、[単位]は日数を求める「"D"」を指定します(必ず「""」で囲んでください)。

[開始日]と[終了日]が入力されているB2とC2、[単位]は「"D"」を指定し、「=DATEDIF(B2,C2,"D")」と入力する
作業開始日と終了予定日に含まれる日数を求められた。セルの右下のハンドルを下方向へドラッグすれば関数式をコピーできる

「●カ月●日」と表示させることも可能

 今度はDATEDIF関数を応用して、「○カ月○日」と表示してみましょう。「=DATEDIF(B2,C2,"M")&"カ月"&DATEDIF(B2,C2,"MD")&"日"」と入力します。前半の「=DATEDIF(B2,C2,"M")」は月数を求める関数式です。文字列の「カ月」は「""」で囲み、「&(アンパサンド)」で関数式と連結しています。後半の「DATEDIF(B2,C2,"MD")」では、[単位]に「"MD"」を指定しています。"MD"は、指定した期間に含まれる年・月を省いた日数を求めることができます。

「=DATEDIF(B2,C2,"M")&"カ月"&DATEDIF(B2,C2,"MD")&"日"」と入力する。満月数を求める「"M"」と1年未満の日数を求める「"MD"」がポイント。文字列の「カ月」と「日」は「""」で囲んで「&」で連結する
「○カ月○日」と表示された。セルの右下のハンドルを下方向へドラッグして関数式をコピーしておく