無料でExcel並み!Google スプレッドシートの使い方

Excelとちょっと違う? スプシで思い通りのグラフを作る基本テクニック

スプレッドシートに入力したデータからグラフを作成する

 今回はスプレッドシートを使ったグラフの作成方法を紹介します。操作は、データ範囲をドラッグして「グラフを挿入」で完了と簡単ですが、グラフの体裁の整え方がExcelと少し異なります。基本のグラフを例に設定項目を確認していきましょう。作成済みのグラフはPNG形式の画像として保存可能なので、資料の下準備としても重宝します。

縦棒グラフで月別の値を比較する

 支店別・月別の売上実績を例に集合棒グラフを作ります。データ範囲を選択して[挿入]-[グラフ]を選択するだけです。グラフの挿入直後に表示される[グラフエディタ]でグラフの体裁を整えます。

グラフにしたい範囲をドラッグして選択し、[挿入]-[グラフ]の順にクリックする
グラフが挿入された。位置とサイズは調整しておく。画面右側に[グラフエディタ]が表示された。[グラフの種類]から[縦棒グラフ]を選択する
[カスタマイズ]をクリックして[グラフと軸のタイトル]のメニューを開く。[グラフのタイトル]を選択してグラフタイトルを入力する
続けて[凡例]のメニューを開き、[位置]から[下]を選択する

 データ範囲を正しく選択していれば、[グラフエディタ]の[設定]の項目を変更する必要はほとんどないでしょう。細かい設定は[カスタマイズ]で行います。例えば、グラフ系列の色を変えたければ、[系列]のメニューで[色]を選択します。なお、[グラフエディタ]が閉じてしまった場合は、グラフをダブルクリックしてください。

[カスタマイズ]-[系列]のメニューを開いて[色]を選択する

 作成したグラフはPNG形式の画像として保存できるほか、PDF形式、SVG形式でも保存できるのは意外と便利です。

グラフエリアの右上にある[︙]をクリックして[ダウンロード形式]から保存するファイル形式を選択できる

折れ線グラフでデータの推移を確認する

 今度は折れ線グラフでデータの推移を確認してみましょう。ここでは、1月から6月(A1~G1)の月別合計と前年実績(A7~G8)をグラフ化します。選択したいデータ範囲が連続していない場合は、[Ctrl]キーを押しながらドラッグしてください。

範囲をドラッグして選択する。A1~G1を選択後、[Ctrl]キーを押しながら、A7~G8をドラッグし、[挿入]-[グラフ]の順にクリックする
グラフが挿入されるので[グラフの種類]を[折れ線グラフ]に変更しておく
縦軸の目盛りと単位を調整しよう。[カスタマイズ]の[縦軸]のメニューを開き、[最小値]と[最大値]を指定する。[倍率]から[1,000]を選択して、「千円」の単位にする
縦軸の単位を指定する。[グラフと軸のタイトル]のメニューを開き、[グラフのサブタイトル]を選択し、「千円」と入力する。縦軸目盛りの上に「千円」と表示される

 折れ線グラフにマーカーを付けたいときは、[系列]のメニューから設定できます。色の変更は縦棒グラフと同様です。

[系列]のメニューを開き、[ポイントのサイズ]を指定する。マーカーの形を変更することも可能だ

円グラフで割合を表示する

 最後に円グラフで上半期売上・支店別の割合を表示してみます。選択するデータ範囲は、支店名列(A1~A6)と上半期合計列(H1~H6)です。円グラフは、3D表示やドーナツグラフなどへの変更も可能です。ここでは、割合と凡例を調整してシンプルに整えます。

連続していないデータ範囲をドラッグして選択する。A1~A6を選択後、[Ctrl]キーを押しながら、H1~H6をドラッグし、[挿入]-[グラフ]の順にクリックする。グラフが挿入されるので[グラフの種類]を[円グラフ]に変更しておく
グラフ中にパーセンテージを表示する。[円グラフ]のメニューを開き、[スライスのラベル]から[パーセンテージ]を選択する
[凡例]のメニューを開き、[位置]を[右]にする