いわゆる「組織図」を作る時、PowerPointやWordの機能を使う方がほとんどですよね。今回は、スプレッドシートのグラフ機能を使って、きれいに組織図を作成してみましょう。[組織図]の作成は癖があるので、作成時のコツを見てみましょう。 一般的な組織図だけでなく、Webサイトのサイトマップなどにも応用できますよ。
親・子の関係を崩さないように注意
まずは組織図用のデータを表形式で入力するのですが、とりあえず把握している範囲だけ入力すればOKです。親・子の関係が崩れていなければ、項目の追加・削除はいつでも可能です。ポイントは、組織図内に配置する要素を2列の表で入力することです。3階層以下の要素は、[子]列に入力した項目を[親]列に入力し、改めて「子」として入力します。
ここでは、ある企業で特設した「働き方改革推進室」にぶら下がるチームを組織図で再現してみます。トップは「社長室」、その下に「働き方改革推進室」を設置して、その下に「総務部」「技術部」が配置されることを考えます。
親・子の関係がわかりやすいようにセルに色を塗ってある。[親]列には「社長室」「働き方改革推進室」「総務部」「技術部」が複数入力されている。[子]列には、[親]にぶら下がるチームを入力。「社長室」(親)-「働き方改革推進室」(子)、「働き方改革推進室」(親)-「総務部」(子)の関係と見ると理解しやすい データが入力できたら、データ範囲(A1:B8)を選択して、[挿入]-[グラフ]の順にクリックする 挿入されたグラフの位置とサイズを調整しておく。[グラフの種類]から[組織図]を選択する。表示がおかしいが、このまま操作を続けて問題ない。 [設定]の[親]メニューをダブルクリックして、「親」となるデータ範囲(A2:A8)を選択する。[データ範囲の選択]に選択したデータ範囲が表示されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックする [識別子]メニューをダブルクリックして、「子」のデータ範囲(B2:B8)を選択する。[データ範囲の選択]に選択したデータ範囲が表示されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックする 操作の途中で組織図の表示がおかしくなるのは、仕様なので問題ありません。左列に「子」、右列に「親」を入力してから、[挿入]-[グラフ]-[組織図]とすれば、[親]と[識別子]のデータ範囲を指定する必要がないのですが、組織図用のデータは左から入力した方がわかりやすいので、あえて上記のように操作しています。
親・子の関係は後から修正可能
組織図に要素を追加することを想定して、データ範囲を広げてみましょう。先ほど作成した組織図をダブルクリックして、[グラフエディタ]を表示しておきます。[設定]の[データ範囲]メニューの[データ範囲を選択]のアイコンをクリックしてください。[データ範囲の選択]ダイアログボックスで、「B2:B10」「A2:A10」と指定します。
組織図をダブルクリックして、[グラフエディタ]を表示しておく。[設定]の[データ範囲]メニューの[データ範囲を選択]のアイコンをクリックし、[データ範囲の選択]ダイアログボックスで、「B2:B10」「A2:A10」と指定する [親]列に「サポートセンター」、[子]列に「チームA」「チームB」と入力した。対となる親・子のデータが入力されると、自動的に組織図に反映される 反対に、項目のデータを削除すれば、自動的に組織図からの要素が削除されます。データ範囲内であれば空白は無視されます。ただし、親・子の関係を崩さないように注意してください。