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ゾンビが出てこなくても怖い! 国産ホラーの代表作「BIOHAZARD 7 resident evil」

失踪した妻を探すため、謎の朽ちた村をひとりで探索

「BIOHAZARD 7 resident evil」のタイトル画面
「BIOHAZARD 7 resident evil」のタイトル画面

 今回紹介するのは、サバイバルホラーゲーム「BIOHAZARD 7 resident evil」(バイオハザード7 レジデント イービル)。カプコンが開発し、日本を代表するシリーズ作品の1つで、中でも本作は全世界で1,000万本以上を出荷するヒット作だ。

 本作は過去のシリーズとは異なる、主観視点を採用している。操作方法も一般的なFPSタイトルに近く、W/A/S/Dキーで移動、マウスで視点操作やアクションなどができる。ゲームパッドでも操作は可能だが、よりPCゲーム的に遊べるようになったと言える。

 主人公は、イーサン・ウィンターズという名の青年。3年前に失踪した妻のミアから突然「迎えに来て」というメッセージを受け取り、ルイジアナ州へと向かう。車が入れないうっそうとした森の奥へと進むと、朽ちた村へとたどり着く。イーサンはミアを探し、ひとりで村へと足を踏み入れる。

3年前に失踪した妻ミア。何か理由があったようだが、真相はわからない
3年前に失踪した妻ミア。何か理由があったようだが、真相はわからない
ミアからのメッセージを受けて向かった先には、謎の館が
ミアからのメッセージを受けて向かった先には、謎の館が

 村の中はどこも汚れていて、人気が感じられない。しかし時折、人の姿のようなものが見えたり、直前に人がいたような痕跡が見つかったりもする。誰かがいるのは確かなようだが、それにしては村があまりに朽ちている。そんな不安感を抱くのはプレイヤーだけなのか、イーサンは特に何も言うことなく、鍵のかかっていない家を見つけ、明かりのない家の中で探索を始める。

煙がくすぶっている、ということは誰かいたのでは……?
煙がくすぶっている、ということは誰かいたのでは……?
朽ちた家の中を、懐中電灯の明かりを頼りに探索
朽ちた家の中を、懐中電灯の明かりを頼りに探索

 ゲーム序盤はとある家の中を探索する。そこで有用なアイテムを見つけたり、過去にあったことの一部が垣間見えたりするが、基本的には本作の遊び方を学ぶためのチュートリアルだと思っていい。

 ただし、単なるチュートリアルと違うのは、既にホラーゲームとしての怖さが際立っていることだ。

 「バイオハザード」というゲームを知っているプレイヤーなら、「そのうちゾンビが出てくるんだろう」と身構えて遊び始める。床が抜け落ちそうな古くて狭い家の中を、懐中電灯の明かりだけで探索する。そこにあるのは、朽ちた家財道具、腐った食べ物、たかる虫、謎の資料。これが結構長い時間に渡って続く。

 急に何かが飛び出してきて脅かされたり、大勢のゾンビに寄ってたかって襲われたりという、ホラーゲームによくある演出ではない。人が突然消えたような朽ちた村の気味の悪さ、腐敗したもので満ちた廃屋の中の気持ち悪さ、ノーヒントで探索するという不安感、そして「バイオハザード」というゲームを知っているからこその緊張感。それがプレイ開始からずっと続く。

食べ物が入ったままの鍋。開けると虫が飛び出してくる
食べ物が入ったままの鍋。開けると虫が飛び出してくる
地下に続くはしご。露骨に怪しい
地下に続くはしご。露骨に怪しい
水路を進むと死体らしきものが
水路を進むと死体らしきものが

 だから序盤から既に、十分にホラーなのである。もちろん先々にはゾンビに襲われる直接的な怖さもあるのだが、本作がゾンビの襲撃を撃退するだけのアクションゲームではないということが、序盤でしっかりとプレイヤーの脳に刻み込まれる。

 筆者は初代「バイオハザード」で、何十時間もかけて館をすみずみまで探索し、やっとの思いで館を脱出したと思ったら次の館が出てきて絶望した思い出がある。ただ初代の難しさというのは、敵を倒したり逃げたりするアクションの難しさで、ホラー的な怖さが難しさに繋がっていたわけではないと感じる。

 だが本作は、序盤でまだ誰かに襲われるようなこともないうちに、怖さでもってゲームを投げ出してしまう人もいるのではないかと思う。それだけホラー作品としての怖さが際立っていて、本作がホラーゲームとして面白い(と感じるかどうかは人それぞれである)ことの証拠でもある。

 最後までプレイできるかどうかはともかく、ホラー作品に少しでも興味があるなら、序盤だけでもいいので一度プレイしてみていただきたい。特に過去の「バイオハザード」シリーズをプレイしていて、最近の作品は未プレイという人には強くおすすめする。

 なお本稿で紹介したのはCEROレーティングD(17歳以上対象)の「通常Ver.」だが、CEROレーティングZ(18歳以上のみ対象)でより激しい暴力表現を収録した「グロテスクVer.」もPC Game Passで提供されている。ゲーム内の設定切り替えではなく、別のゲームとして提供されているので、どちらをプレイするかあらかじめ決めておくといいだろう。

ミアと再会を果たすも、様子がおかしい
ミアと再会を果たすも、様子がおかしい
突然鳴り出した電話を取る。誰かが近くにいる?
突然鳴り出した電話を取る。誰かが近くにいる?

Microsoft Storeで「BIOHAZARD 7 resident evil」を購入する

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