残業を減らす!Officeテクニック
パワポで魅せるスライドを作る簡単テクニック
2021年12月13日 06:55
「PowerPoint」のデザインは悩みの種ですよね。頑張って作ったのにイマイチと言われたり、組み込みの「テーマ」を使ったら、他の人とデザインがかぶったりすることもよくあります。手間をかければ見栄えよく仕上げらえれるでしょうが、“短時間”で“手軽”にとなると難題です。
今回紹介したいのは、そんな悩みを解決する「PowerPoint」の新機能「デザインアイデア」です。入力されたテキストや画像が分析され、自動的にデザインの提案をしてくれます。サブスクリプション版のMicrosoft 365で利用可能です。PowerPoint 2021/2019/2016の場合は、Web版のPowerPointでお試しください。
PowerPointの画面右側に表示されるようになって邪魔だと感じている方も、試しに使ってみてはいかがでしょう。手軽なのにとても優秀な機能です。最後にデザインアイデアの自動表示をOFFにする方法も紹介します。
※本稿の内容は「Microsoft 365」で動作確認しています。
デザイン済みのスライドを無駄にしない
プレゼン用スライドのデザインには、「PowerPoint」の代表的な機能「テーマ」を使っていることが多いでしょう。しかしテーマ機能では「バリエーション」で配色やフォントを変更しても限界はあるので、他の人と似たようなデザインになってしまうこともあります。
ただ、せっかく作ったスライドを無駄にはしたくないので、ここではデザイン済みのスライドを活用して「デザインアイデア」で調整していきます。
一瞬でデザインが切り替わりました。作成済みのスライドの場合、1枚ずつ設定していくことになりますが、すでに「テーマ」を設定してあるので、統一感を損なう心配はありません。スライドの意図にあわせて「デザインアイデア」を選択していきましょう。
ただし、動画やアニメーションGIFの含まれるスライドには[デザインアイデア]を適用できません。該当の動画やアニメーションGIFをいったん削除、もしくは[Ctrl]+[X]などで切り取っておき、[デザインアイデア]を適用後に挿入し直します。
「デザインアイデア」の弱点を理解して活用しよう
[デザインアイデア]は入力したテキストや画像を分析して適切なデザインを提案してくれます。例えば「春」と入力した場合は、桜のイメージを提案するといった具合です。ただし、本稿執筆時点ではテキストのみのスライドだと提案はあまり適切とはいえません。
しかしながら、書式などを意識せずに必要なテキストを入力し、適当に画像を挿入してからの[デザインアイデア]の処理は秀逸。画像の配置や枠線の設定などを整えるのは手間がかかるので、ぜひオススメしたい活用方法です。[デザインアイデア]の適用後は、同じイメージのスライドを追加できます。
なお、一度適用した[デザインアイデア]を解除するときは、いったん「テーマ」を[Office]テーマに戻します。自動的に適用された「画像」や「背景」がある場合は、そちらも解除します。
[デザインアイデア]のウィンドウを自動表示させない設定
標準の設定で[デザインアイデア]のウィンドウは自動表示がONになっています。邪魔と感じる場合は[PowerPointのオプション]から設定を変更しておきましょう。設定を変更しても、必要な時に[デザイン]タブ、もしくは[ホーム]タブの[デザインアイデア]ボタンをクリックして表示可能です。
本来、[デザインアイデア]はスライドのデザインを仕上げる機能ですが、「テキスト+適当な画像」でスピード重視の資料作成テクニックとしても重宝すると思いますよ。