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「Outlook」での誤送信を防ぐには? 簡単にできる2つの防止策

簡単な設定でメールの誤送信を防ぐ

 さっき送信したメールが間違ってた!? 誰しも一度は経験したことのある失敗ではないでしょうか。本文の内容のほか、CCに追加する人を忘れていたなど、[送信]ボタンを押した直後に気づくことがあります。確認してから送信しているはずなのに何故でしょうね。悩んでも解決しませんので、今回はメールの送信ミスを防ぐ「取り消し」と「後で送信」の小ワザ2つを紹介したいと思います。


※本稿の内容は「Office Professional Plus 2021」で動作確認しています。

今、送ったメールを取り消したい!

Web版の「Outlook.com」なら少し設定するだけで送信取り消しが可能になる

 まずは、Web版の「Outlook.com」で[送信]ボタンを押した直後に“取り消す”方法です。Officeのバージョンに関わらず設定できます。

Webブラウザーで「Outlook.com」を表示しておく。画面左上の[設定]ボタンをクリックし、[Outlookのすべての設定を表示]をクリックする
[作成と送信]をクリックし、画面をスクロールする。[送信の取り消し]の秒数を指定する。ここでは最大の10秒とした。[保存]をクリックして画面を閉じておく
試しに自分宛のメールを送信してみる
画面下部に表示される[元に戻す]をクリックする
メールの送信が取り消された

 [送信]ボタンを押してから実際に送信されるまで、設定した秒数の間メール送信が保留されます。最大10秒は短い気がしますが、メール送信後にハッと間違いに気づいた時には間に合いますよね。念のための設定としておすすめです。

デスクトップ版の「Outlook」での送信取り消しには条件が……

 なお、自分のパソコンにインストールしたデスクトップ版の「Outlook」で送信したメールを“取り消す”ことも可能ですが、以下の条件があり活用できるシーンは限られます。

  • 法人向けの「Microsoft 365」を利用している
  • 相手がメールを開封していない
  • 相手が社内(組織内)のユーザーであり、「Microsoft Exchange」を利用している

 社内メールを取り消すのが主な用途になると思います。むやみに設定・確認するのは迷惑なので、同僚と話してから行なってください。利用可能な環境であれば、取り消しの状況確認のメールが届きます。

[送信済みアイテム]を表示して、取り消したいメールをダブルクリックする
[ファイル]をクリック
[情報]→[再送信または取り消し]→[メッセージの取り消し]の順にクリックする
[メッセージの取り消し]ダイアログボックスが表示された。[未読ならば、受信トレイから削除する]を選択して[OK]をクリックする

メール送信のタイミングを指定する

 『自分の都合のいい時間に送信できる』、『相手の都合で内容を確認できる』のが「メール」のメリットです。例えば、深夜に仕上げたドキュメントをメール送信しても、相手は都合のいい時間に確認します。翌日、翌々日かもしれません。

 今、この瞬間に焦ってメールを送らなくても大きな問題ではないとも言えますね。最近は急ぎの用であればメッセンジャーツールを利用する機会のほうが多いので、なおさらです。[送信]ボタンを押し、しばらくしてからメールが送られるようにすれば、後で間違いに気づいた際に修正する余地が生まれます。

デスクトップ版「Outlook」で送信タイミングを遅らせる方法

 デスクトップ版の「Outlook」では「ルール」を作成して送信するタイミングを指定できます。この機能を使って誤送信を防ぎましょう。

[ホーム]タブを表示しておく。[…]から[ルール]-[仕分けルールと通知の管理]を選択する
[仕分けルールと通知]ダイアログボックスが表示された。[新しい仕分けルール]をクリックする
[自動仕分けウィザード]ダイアログボックスが表示された。[送信メッセージに適用する]を選択して[次へ]をクリックする
この画面では何も選択しない。[次へ]をクリックする
すべての送信メールに適用される旨の確認メッセージが表示された。[はい]をクリックする
[指定した時間 分後に配信する]にチェックを付けて[指定した時間]をクリックする
指定した分数後にメールが送信されるようになる。任意の分数を指定して[OK]をクリックする
先ほど指定した分数が表示されていることを確認。[次へ]をクリックする
この画面では何も選択しない[完了]をクリックする
今の環境でのみ適用される設定であることのメッセージが表示された。[OK]をクリックする
[仕分けルールと通知]ダイアログボックスに戻る。作成したルールにチェックが付いていることを確認する。[適用]をクリックしてから[OK]をクリックする

 「ルール」の設定後は、指定した時間が経つまでメールが送信されません。[送信トレイ]に一時保存されたメールを開いて内容の変更が可能です。

送信前のメールは[送信トレイ]に一時保存される

 なお、すぐに送信したい場合は、ルールを解除してからメールを作成する必要があることに注意。[仕分けルールと通知]ダイアログボックスを表示し、ルールのチェックを外して[適用]→[OK]の順にクリックして、ルールを解除してからメールを作成します。

「Outlook.com」では[後で送信]機能を利用する

 「Outlook.com」では○分後に送信の設定はできません。[後で送信]の機能でメールを送信するタイミングを指定してください。

[送信]ボタンの右にある矢印をクリックして、[後で送信]を選択する
メールを送信する日時を指定して[送信]をクリックする
指定した日時までは[下書き]フォルダーに保存される。編集や削除が可能だ

 なお、上記はスマートフォン版の「Outlook」アプリからは設定できません。パソコンから操作してください。「Outlook」と「Outlook.com」は使い勝手が異なるので状況に応じて使い分けをおすすめします。